フランスって

くそったれ、美しきパリの12か月

くそったれ、美しきパリの12か月

くそったれ、美しきパリの12ヶ月。
これ、電車の中では読むのは危険。ついつい吹き出しちゃうから。
ロンドンから、ヘッドハンティングされてパリにやってきた主人公の男性。
パリに来た大きな目的は、フランス人女性だったので、その点、街を歩くフランス人女性には満足してるんだけど、それ以外は苦難の連続。
まず、自分の会社の部下が全然働かないし。
チームのメンバーを変えてくれと社長に頼んでも、「ストでもされたら面倒だし、、。」と社長は知らんふり。
あちこちで、交通機関はストするし、ギャルソンはストするし、お店の店員は無愛想で不親切だし、家を探そうとしてもろくな部屋はないし、、。とトラブルだらけ。
もうそれがおかしくて、すごく笑える。
フランスらしいなあ、、と思ったのが、本来低所得者層向けのHLMという公共賃貸住宅が、マレにある便利な物件については、低所得者なんて誰も住んでいないところ。家賃は安くて、便利なこの住宅は、市長だの市の職員だのにコネのある金持ちばっかり住んでいるんだから、、らしいというかなんというか。
「フランスって、やっぱりフランスだ、、。」と感心しつつ本を読んでいたら、横から旦那に、「それ一冊で全部フランスと思うのはどうかと。『下妻物語』見て、これだけが日本と思われたらイヤでしょ。」と言われてしまった。
ま、確かに著者はイギリス人だから、彼のフィルターを通して見たフランス社会が描かれてるんだし、なんてったって、フィクションだもんね。
でも、思わず納得、、と思うシーンが多くて、すごく笑える。
そうは言っても、実はフランスかぶれで、フランスが大好きでもあるんだけど、、。
この前から、NHKでフランス縦断をやっていて、最終日はマルセイユだった。
マルセイユの明るい太陽と青い空、まぶしかったなあ。
まあ、移民が多くていろいろ問題もある街かもしれないんだけど、あの明るい太陽とオレンジ色の屋根がとても好き。
いつかまた行ってみたい。