家守綺譚

家守綺譚 (新潮文庫)

家守綺譚 (新潮文庫)

短いので、ほとんど読めた。あと数ページ。明日の電車の中で読み終えるくらいかな。
この前読んだ『村田エフェンディ滞土録』と、少しつながっていて、村田が日本に帰国して一時身を寄せた友人、綿貫のお話。
だから時代はたぶん明治から大正にかけて、くらいかな。
場所は、湖が近くて、吉田神社にお札をもらいに行ったことから考えて、だいたい京都と滋賀の境界あたりかと。
で、売れない貧乏な物書きの綿貫が、亡くなった友人の家の管理をまかされて、その古い日本家屋でのんびり暮らしながら、いろいろ不思議な事に出会いつつ、でもそれをなんだかそのまま受け入れて自然体で生きていく、、という感じのお話。
綿貫は庭のサルスベリの木に懸想されたり、かわうそに仲間と思われたり。飼い犬のゴローは、サギと河童の喧嘩の仲裁をしたり。そんな事がごく自然に流れていて、心地いい。
この綿貫って人、うちの旦那みたいだなあ、、とかちょっと思ったり。とすると、私は隣のおばさんかな?とか。
独特の不思議な感じが、私は大好き。しっかり梨木ワールドにはまっちゃった。
観光 (ハヤカワepiブック・プラネット)

観光 (ハヤカワepiブック・プラネット)

さて、次はこれを読もうっと。