アメリカの研究室とか

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

旦那がこの本面白いよ、と見せてくれた本。『生物と無生物のあいだ』。
生物学の話なんだけど、確かになかなか面白い。
でも、私が一番興味を惹かれたのは、第五章の“サーファー・ゲッツ・ノーベルプライズ”。
日本の研究者の世界について「死んだ鳥症候群」っていう言葉がとても印象的だった。
う〜ん、、そういうのって確かにあるかも。仕事が円熟期を迎え、いかに仕事を精力的に行っているかを世間に示すのがうまくなってくる頃、鳥は優雅に羽ばたいているように見えて、実は鳥はすでに死んでいる、、という話。
なんか、、すごくわかる、、かも。
アメリカの研究者の世界は、ボスになる人、ボスを目指す人にはかなりシビアな世界みたいだ。
でも、腕一本で、研究だけで生きていくラボ・テクニシャンやポスドクの自由な生き方が許される世界でもあるみたいで。それだけ自由度と懐の深さがあるから、アメリカからすごい研究がどんどん生まれるのかなあ、、。
などとしみじみ思ったり。
まあ、うちの研究室にも、腕一本でポスドクを渡り歩いている、ある意味アメリカンな人もちょっといたりするんだけど、、。