- 作者: 桜庭一樹
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2006/12/28
- メディア: 単行本
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祖母、母、わたしの三代の物語で、昭和から平成までを描いているんだけれど、特に昭和という時代をすごくしっかり、細やかに描き出している。何しろ、その時代感を共感できる年代の私ですから、とても面白かった。
特に、母の毛毱は、私よりちょうど4歳下なので、ほぼ同年代。だからいろいろ共有できる部分が多い。毛毱は、山陰地方の、バリバリヤンキー少女あがりなので、多少私とは違うけど、でも根っこの部分が同じだし、なんか彼女と親友のやりとりもとても理解できる。
昭和という一つの時代をとても懐かしく感じる、いろんな事を考えてしまう作品。
おすすめです。