DVDあれこれ

日曜日、渋谷のTSUTAYAで3本まとめてDVDを借りてきたので、夜、1本ずつ見た。

ゼロ時間の謎 [DVD]

ゼロ時間の謎 [DVD]

ゼロ時間の謎は、アガサ・クリスティーのミステリーをフランスで映画化したもの。ミステリーの中身は、いかにもクリスティ作品らしい、ゴージャスで美しい世界。出てくる人たちも個性的。
大富豪のおばあさんのお屋敷が舞台なんだけれど、そのおばあさんの甥の新妻が、なかなか魅力的。超美人でスタイル抜群なのに、ヒステリーで恐くて、嫉妬深くて、下品な感じを、女優さんがとてもうまく表現していて、すごいなあ、、と思わず釘付けになってしまった。
クリスティの世界ってやっぱり好きだ。マイ・ブルーベリーナイツも見た。ノラ・ジョーンズって、好きでCDやコンサートのDVDも持ってるんだけれど、女優なんてできるのかな、、と思っていた。でもちゃんと演技していた。まわりの芸達者な役者さんに助けられてるのもあるだろうけれど。
最初の出会いの舞台、ニューヨークのカフェがすごくいいな。なんだか、ポークチョップもハンバーガーもなんでも美味しそうで、、。そして、このブルーベリーパイの映像がたまらなく美味しそう。絶対食べたくなってしまう。
パイにアイスクリームを添えるのって、カロリー高になっちゃうけど、美味しいんだよねえ、、。なんて、映像を見つつしみじみ。ジュード・ロウはやっぱりかっこいいしね。
今はなんでもメールですませて、手紙なんてほとんど書くことないけれど、手紙ってのもいいものだなあ、、なんてしみじみ思った。私としては、なかなか好きな映画だった。で、3本目がこれ。『ONCEダブリンの街角で』。これはものすごく良かった!
音楽ですすんでいく感じの映画なんだけれど、その音楽が素晴らしい。心にぐっとくる。
主演の男性が、ストリートミュージシャンあがりで、今アイルランドでとても人気のあるバンドの人らしいんだけど、さすがに歌がとってもうまくて、声もよくて、心にじんじん響いてくる歌がとっても素敵。
ダブリンの街の風景をそのまま切り取ったような映像も素敵。ダブリンに行きたいなあ、、としみじみ。
共演しているチェコ人の女の子もとても良かった。BIG ISSUEや花を売って生活してる姿をさらっと描いていて。清貧でつましく生きている姿を自然に描いていて。
全体に画像が暗いのも、なんだかアイルランドの鈍色の暗い空を表していて、そこもいいなあ、、。
映画って、行けない街を映像と想像力の中で旅できるから、いいものだな、としみじみ感じた。