- 作者: 森見登美彦
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/07/03
- メディア: 単行本
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最初は、祇園祭の宵山について、短いショートストーリーをまとめたものなのかな?と思って読んでいたんだけど、途中でその宵山の世界が全部つながってることに気づいた。そして、同じ宵山の出来事を、違う人のいろんな視点で描いてるというのがとてもよくできた話だなあ、、と感心。最初の話が、小学生の姉妹の話で、妹の視点で描かれているんだけど、最後の方に、姉の視点で描かれている話もあって、そこまできて、思わず最初のストーリーに戻って読み直したりした。そういういろんな短い話が、でも、全部つながっていて、万華鏡のように、ちょっとずつ回すと、少しずつ読者に見える形が変わってくる、、というなかなか面白くてよく考えられた精緻な作りになっているのに感動。さすが、モリミーだわ。
こういう話って、京都の地理がある程度頭に入ってるほうがわかりやすいような気がする。私は、烏丸とか、三条とか、長岡京市とか、いろんな地名が出てきてもイメージがわくけど、、京都を知らない人はどうなんだろうな?
今夕刊に連載中の小説も毎晩の楽しみで、いつも読んでる。さて、ぽんぽこ仮面の正体は??