プライドとオペラ

プライド 12 (クイーンズコミックス)

プライド 12 (クイーンズコミックス)

Nみんさんにお借りして、一条ゆかりの漫画『プライド』の最終巻を読んだ。なるほど〜。こういう終わり方かあ。まあ、丸く収めて一応のハッピーエンドにするには、やっぱりこういう形にするしかなかったのかも。イタリア人のオタクで、萌ちゃんに振り回されまくって気の毒だったマルチェロが、最後に萌ちゃんの娘にカードを送ってきていた、、というところがなんだかじ〜んときた。それもさらっと触れる程度で。そのへんが、一条ゆかりの上手なところだな。
プライドを見てると、オペラの小道具とか衣装とかが、時代がかっていてとても美しいし、華やかなんだけど、、今、結構ドイツのオペラの中継をテレビで見たりすると、こんな雰囲気じゃないよね、、と思ったりはした。まあ、漫画としては華やかに描きたいからしょうがないけどね。
この前も、ニーベルングの指輪をテレビでやっていたんだけど、、今の演出ってすっごく現代風だよね。舞台の大道具小道具がめちゃめちゃシンプルで地味だし。なぜか北欧神話の神とかワルキューレが、背広とか普通のシンプルなワンピースとか着てるし、、。ジークフリートも、なんかそのへんのおっさんの普段着みたいなのを着てるし、、う〜む。これが流行なの?なんかあまりにも華やかさがないような気が。
小道具や衣装がものすごくシンプルなだけに、これって劇場に見に行っても、歌詞が聞き取れて意味がわからなかったら、あんまり楽しめないような気がするなあ。私には無理だな、、。歌声が素晴らしいってのだけはたぶん生で実感できるだろうけれど。