人生に乾杯

人生に乾杯! [DVD]

人生に乾杯! [DVD]

この前、旦那が渋谷のTSUTAYAで借りてきてくれたDVD2本。そのもう1本がこの『人生に乾杯!』だった。これもすごく笑えて、しんみりして、感動できる良い映画だった。
ストーリーはこんな感じ。

運命的な出会いを機に結婚したエミルとヘディも、今では81歳と70歳。互いに恋に落ちていた頃のことなどすっかり忘れていた。年金だけでは暮らしていけず、借金取りに追われる毎日の中、ついに二人の出会いのきっかけだったダイヤのイヤリングまで借金のカタに取られてしまう。高齢者に冷たい世の中に怒りを覚えた夫のエミルは、イヤリングを奪い返すために持病のギックリ腰を押して20年ぶりに愛車のチャイカを飛ばし、なんと郵便局に強盗にはいり、、。

ハンガリー映画ハンガリーで、81歳の主人公のおじいちゃん。元はバリバリの共産党員だったみたいで、今もその事にプライドを持ってるみたい。ハンガリーでこの年なんだもの。第二次大戦、社会主義体制、ハンガリー動乱社会主義体制の崩壊、いろんな事を乗り越えて生きてきたんだなあ、、という事が容易に想像できる。だからこそ、81歳だけど、筋金入りなんだよね。ソ連兵が放置していった?トカレフを片手に強盗に入って、逃避行を重ねるんだけど、運転の腕は抜群。愛車は、古いソ連製のはずなのに、ずっと大事に手入れしていただけあって、追っ手をまくくらいすごいスピードで走れるし。何度も危ない橋を渡ってきて、そこを生き抜いてきた年寄りの底力みたいなのを感じられる。
そこまでずっと苦労してきたはずなのに、年金だけでは小さい公共アパートの家賃さえままならないくらいの苦しい暮らし向きなんだな、、と、ハンガリーの社会情勢なんかについてもいろいろ考えさせられてしまう。
映画の中では、そういうところはさらっと描かれているだけだし、結構笑えるところも多い。旧友のキューバ人のおじいちゃんのキャラも笑えた。自分で勝手に塀を作って、「ここはキューバ領だし平気。」なんて言ってたりして。
最後の最後、「あ!そうだったのか!」というところもあり。最後まで楽しめた。すごく面白い、考えさせられる映画だった。最後にこのくらい派手なことをやってから死んでやる、、という気持ち、なんかわかるなあ。
渋谷のTSUTAYAで借りてきたDVD2本はとっても面白かったなあ。やっぱり近所のTSUTAYAに比べて、品揃えが豊富だから、ヨーロッパ映画もいろいろそろってるし。今回は10周年特別サービスで、返却は近所のコンビニからメール便で返せばよかったし(今回は無料サービス)助かった。渋谷まで返しに行くのは面倒くさいけど、こうやってメール便で返せるといいなあ。普段はいくらくらいかかるのかな?安かったら、渋谷で借りてもいいかな、、という気になるよね。