旦那の誕生祝い

本当は、旦那の誕生日は月曜日なんだけど、「来週からめっちゃ忙しいし、、。」と私がぶつぶつ言ってたら「金曜日でいいから何か美味しいもん食べに行こう。」と旦那が言ってくれたのでその案にのることに。
そんなわけで、金曜日はあまり残業せずに早めに上がって一緒にご飯を食べに行くことにした。お店選びは旦那にまかせたら、新川津々井に行きたいとのこと。じゃあそこに行ってみようってことで、茅場町の駅で待ち合わせした。
新川津々井は、ちょっと有名な洋食屋さん。チューボーですよで何度か町の巨匠として出演したりしてるみたい。昼のランチが有名で、行列ができたりするみたいだけど、夜はどうなんかな、、と思って行ってみた。夜も結構はやっててびっくり。私たちはせっかくなので席を予約していたんだけど、他にオヤジグループの宴会?客とかカップルとか、一人でご飯食べに来てる人もいるし。いろいろ。
さんざん悩んだ結果、私は海老ドリアにスープとサラダをつけたセット。旦那は、豚の生姜焼きとトロトロオムライスにした。

で、最初にサラダとスープが出てきた。このサラダのドレッシング、、どうやって作ってるの??と思うくらいものすごく美味しかった。この頃面倒だし市販のドレッシングに頼りっきりの私からしたら、手作りでここまで手の込んだ美味しいドレッシングが作れるってびっくり。たぶんおろしたタマネギとか細かく刻んだトマトが入ってるんだろうけど、お酢と油とマスタードなんかの味付けも絶妙で。これはすごい!とかなり感動。

この、何気ないポタージュスープもすっごく美味しかった。最近ランチタイムでインスタントのカップスープばっかり食べてるから余計に感動したんだと思うけど。市販のコンソメで味を取ったんじゃなく、一から丁寧にダシを取って作ったんだ、、というのがすごくわかる。プロがまじめに作るとこんなにうまみのある美味しいスープが作れるのね、、としみじみ感動した。

で、これが海老ドリア。ドリアって実は結構好きなんだけど、家で作ることはまずないし(旦那がそんなに好きでもないから)カロリーが気になって日頃は避けてるメニューなんだけど、たまの洋食屋さんだし、冬だし、たまにはいいかな〜と頼んでみた。で、これもまためっちゃ美味しかった。
考えてみると、この頃ろくすっぽ自分でホワイトソースを手作りしたりしてないよなあ、、。作ってもだまになりやすいし、面倒で。平日はそんな時間もないから、ホワイトシチューもついついルーに頼ってる。が、しかし、美味しいものを食べたかったらやっぱり手間をかけるしかないでしょ!と思い知らされるような美味しいホワイトソースだった。牛乳やバター、素材もいろいろ吟味してるのかも。真面目に作られた本当にまっとうな美味しいドリアで、「まいりました!」って感じ。忙しさにかまけてなかなか時間をかけられないけど、平日はともかく、休日くらいは真面目に料理しないとなあ、、としみじみ思いつついただいた。とにかくとっても美味しかった。

で、旦那の方は豚の生姜焼き。これもとっても美味しかったみたい。

それから、津々井で超有名なトロトロオムライス。卵とカニ、玉葱なんかの具材とライスを混ぜ合わせて形作ってるオムライス。これに二種類のソースがかかってる。これを一口味見させてもらったんだけど、さすが、超有名なだけあって、本当に美味しい。この二種類のソースが、また奥深い味。片方はトマトソース、もう片方はトマトクリームソース。トマトクリームソースは、いろいろ隠し味がきいてると思う。何が入ってるんだろう??といろいろ考えちゃう。う〜む。この店に弟子入りしたい。でも、このレシピは教えてもらえないだろうなあ、、。これを家で再現するのは絶対無理だ。
すごく美味しくて幸福感いっぱいだったけれど、同時に敗北感も感じつつ店をあとにした。やっぱりたまにプロの美味しい味を食べると良い刺激になるよねえ。
そして、その後、まあ年に1回の誕生日くらいは贅沢してもいいよね、、ってことで、門仲のBarオーパへ行くことに。

ここは本当に扉を開けると別世界なんだよね。ちょっともったいないと思いつつも、やっぱりBarに来ると、すごく気分転換になる。お酒をいろいろ作ってるバーテンダーさんの動きを見てるだけでもなんだかすごく幸せ気分に浸れるし。ちょこっとおしゃべりするのも楽しい。私は1杯目に、ホットラムにジンジャーやハチミツを加えた甘くて温かいカクテルをいただいた。体も心もぽかぽかして良い気分。
去年もやっぱり旦那の誕生日前に一度来たんだよね。そして、ちょうどやってた相葉君のドラマ「バーテンダー」の話をしたり、バーテンダーコンテストの話をしたりしたっけ。前にオーパの店長をしてた水澤さんが相葉君の技術指導してることとか、、いろいろおしゃべりして面白かったな。今回も、その時あれこれおしゃべりしたバーテンダーの人がちょこちょこおしゃべりしてくれて、とても楽しかった。

2杯目は、何か旬のフルーツカクテルがいいなあ、、ってことで、ザクロのカクテルをお願いした。ザクロの実を潰して濾して、それにラムとグレープフルーツジュースを混ぜて、スッキリめの味の美味しいカクテルだった。ザクロってもっと酸っぱいかな?と思ったけど、カリフォルニア産のザクロは結構甘いらしい。
「でもザクロってむいて実を取り出すの結構大変よね。」と私が言うと、バーテンダーさんがすごく共感してくれた。で、毎年初冬にザクロを二ケース分くらいむいて、手作りのグレナディンシロップを仕込むことを教えてくれた。そっか〜。まさかグレナディンシロップを、生のフルーツから手作りして仕込んでるとは、、。ここでもプロの仕事っぷりにちょっとびっくり。
「確かにむくの大変なんですよ〜。手が真っ赤になるし、アクは強いし、手が荒れるし、、。」って。そんな苦労の上にこういう美味しいカクテルが成り立ってるのね。いやはや、、やっぱり高いとか文句言ってられないわ。
最初はそんなにお客さんも多くなかったんだけど、9時過ぎたらどんどんお客さんが来て結構な盛況っぷりだった。まあ金曜の夜だしね。
「去年の春は大変だったよね。」なんて、バーテンダーさんとしみじみ話していた。本当、いろんな意味で大変だったと思う。門仲の飲食店街も、しばらくは人っ子ひとりいなかったもん。余震も結構あったし。その後は自粛ムードもあったし。なんだかんだ忙しいだの仕事がしんどいだの文句言ってる私も、去年の事を思えば、こうやって普通に暮らせてるだけでありがたいなあ、、としみじみ。
それにしても、旦那の誕生祝いだっていうのに、私がめいっぱい楽しんで、私がすごくいい気分転換をさせてもらったような、、。ま、いいか。