バートラムホテルにて

バートラム・ホテルにて (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

バートラム・ホテルにて (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

この前CSのlalaTVで、ミスマープルの再放送をやっていたんだけど、それで、久しぶりに「バートラムホテルにて」をじっくり見た。ミスマープルシリーズで、以前BBCでドラマ化された古い方の作品、ジョーン・ヒクソン版のも見たんだけど、今回は、新しくiTVでドラマ化された方、ジェラルディン・マキューアン版を見た。こっちが古い方のヒクソン版。しばらくは、ミスマープルというとこの方の顔が浮かんで、私の頭の中ではすっかり定着したマープル像だった。
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こっちが、マキューアン版のミスマープル。最初は、ヒクソンじゃない人が演じるミスマープルにちょっと違和感だったんだけど、慣れてきたら、この人はこの人で良い味出してるなあって思った。ミスマープルのちょっとかわいらしい感じがよく表されていて。マキューアンバージョンのドラマも、いろいろ興味深く見ることができた。それで、久々に「バートラムホテルにて」を見たんだけど、これってヒクソン版から少し変えてるよね、ストーリー。ヒクソン版の方が原作に忠実だったみたいだけど、今回のバートラムホテルについては、話をわりとすっきりわかりやすくした感じで、ドラマとしてとても面白かった。
それにしても、バートラムホテルが本当に素敵。ドイツに住んでいた頃、お気に入りのイギリスに何度も行ったんだけど、(なにしろ飛行機に1時間半も乗ればロンドンだし。チケットも特売のを探せば安く行けた)そこで一番好きだったホテルをよく思い出す。バートラムほど大きなホテルではなくて、もうちょっとこじんまりしたホテルだったんだけど、ちょっとゴージャスで良い雰囲気のホテルだった。ホテルのロビーには、さりげなく美しい絵が飾ってあって、調度品なんかも古き良きイギリスっぽい雰囲気で。今はどうなってるかな、あのホテル。

そう思ってネットで検索してみたら、ちゃんと出てきた、お気に入りのホテル。今も同じ雰囲気で営業中みたい。いつか死ぬまでにもう一度行けたら行ってみたいなあ、、。なんてちょっと思う。

ホテルを描いたイラストの絵はがきは今でもとってある、私の宝物。今でもなんとなく彼女が待っててくれる気がするなあ。