帰省1日目

11日の月曜から一週間の夏休みをいただき、大阪へ帰ってきた。最近は帰省すると、どっと疲れるんだけど、親孝行をちょっとくらいはしておかないと、、ね。

行きの新幹線の中で、ブランチ。私は残りもののパンで作ってきたサンドイッチ。旦那はグランスタで牛タン弁当を購入。牛タン一切れわけてもらったけど、なかなか美味しかった。

旦那の実家に寄って荷物を置き、一息ついてから、梅田へ。阪急や阪神をうろうろ。梅田も、わかりやすい場所と、全然わかんなくなってる場所があって。知ってる地下道とかに出てくるとちょっとホッとしたり。私ひとりじゃ全然歩けないなあ、、たぶん。

ヒルトンプラザでちょこっとお茶した。ヒルトンプラザは、昔、まだ大阪にいた頃によく来た場所なので、かろうじて覚えてるけど、今の流行スポットはよくわかんないな。ま、ヒルトンプラザが落ち着くからそれでいいけど。
その後、地下鉄で江坂へ移動。江坂から義父と三人で柏屋さんへ出かけた。

千里山の住宅街にひっそり佇む、隠れ家的な料亭、柏屋。

お部屋は静かな和室。膝の痛い義父にもちょうどいいテーブルと椅子の部屋にしていただいた。

お料理コースの一品目はジェル仕立て。カニの身とか、ホタテとかいろいろ入ってるんだけど、見た目にも美しく、あまりの美味しさに絶句。いつも「ちょっと美味しい和食」というレベルのものは食べたりするけれど、こんなに手の込んだ、素材も上等な一品を口にすることはまずなくて、、。さすがはミシュラン三つ星!と思わずうなった。ミシュランなんてあてにならない、自分の好みが一番、とおっしゃる方もいるけど、ヨーロッパでどこかへ旅行に行くとき、よくミシュラン赤本頼りにお店探しをした私。「ミシュランで見つけて失敗した!」と思った事は一度もない。素人の食べログとは一緒にできないよ、、やっぱりミシュランミシュランだと思う。日本での星は、かなりサービス、大甘だと思うけどね。

二品目は鰻の椀もの。

次は、鱧づくし。五種。どれもこれも手が込んでいて、それぞれに違う味わい。

次はトウモロコシのポタージュ。そこにじゅん菜と、あと、、なんだっけ??忘れたけど、何かのリエットみたいなのが入ってて(忘れるからメモっておけばよかった)そのほろ苦さと、トウモロコシの甘みが絶妙だった。トウモロコシって今ものすごく甘い品種があるよね。その甘みを前面に押し出して、それをリエットとあわせる、取り合わせの妙がすごい。

そして、、これも夏らしい素晴らしい三品盛り合わせだった。確か、お刺身とかいろいろだったんだけど、、これも中身の詳しいところは忘れちゃった。メモしておかないとダメだね。これも、どれもひとつひとつ丁寧な仕事が感じられるお料理だった。盛りつけも美しいし。

そして鮎の塩焼き。だいたい鮎の塩焼きって固くなっちゃってたりするのに、これは柔らかくて美味しかった。蓼酢もとても美味。

蒸しもの。日本料理の味はダシで決まるかなあ、、としみじみ思う。良いおダシの味。

そして、お野菜の炊き合わせ。素材の良さを感じさせてくれる薄味仕立て。

ご飯物は、鯛の紅梅煮のお茶漬け。これがまた上品で美しくて、さらさらしてて美味しかった。


デザートは、フルーツとゼリー、それに和菓子も。そして、最後にお抹茶。完璧なコースだった。やはり、和食の神髄はダシで決まるかなあ、、って思う。素材の味を生かしつつ、隠し味もきいていて、素晴らしいお料理だった。お値段も張るけど。女将さんや仲居さんのサービスも素晴らしく、文句のつけようがないという感じだった。一品一品どのくらい手間をかけてるのかな、、と思う。家庭料理で参考にしたい、、と思ってもちょっと無理だなあ。盛りつけのセンスも、こんな風には無理。でも、夢のような時間を与えてもらえた。美味しいお料理って、感動を与えてくれるね。しみじみ幸せを感じつつ、この日は旦那と一緒に旦那の実家でのんびり。さて、翌日からが大変なのだ。