強い酒、考える酒

BRUTUS (ブルータス) 2004年 9/15号 [雑誌]

BRUTUS (ブルータス) 2004年 9/15号 [雑誌]

BRUTUSの最新号。車内吊り広告を見た時から、気になっていた。強い酒、考える酒かあ、、って。そしたら、やっぱり旦那が買ってきてくれた。以心伝心?
お酒特集は本当に楽しい。強い酒って事で、ウィスキー、バーボン、スピリッツなど蒸留酒の話が中心。それがいろいろ興味深くて面白い。お酒にまつわるエッセイとか思い出話もとても楽しいし。私も、そんなに飲めないけど、強い酒をちびちび、とか、食後に1ショットくいって飲んですっきりさせるとか、そういう飲み方は結構好きだったりする。酔っ払っちゃったりするから、気をつけないといけないけどね。
強いお酒で好きなのは、いくつかあるなあ。イタリアのグラッパ。これは香りがいいよね。食後にさくっと1ショット飲むのがさっぱりして気持ちいい。でも、イタリア人って気合い入れる時は、食後とか関係なくさっとちっちゃいグラスにグラッパを入れて、一口で飲みほすんだね。映画の『Dinner』にそんなシーンがあって、なるほどなあって思った。あと、ギリシャのウゾや、トルコのラク、南仏のパスティスが、どこか兄弟みたいに似た味だけど、どれも大好き。食前酒に女性がパスティスを頼むのはあまりエレガントではないらしいけど、、でもパスティスって美味しいなあって思う。さすがに本場のフランスではパスティスを飲みたいところもぐっと我慢してキールを食前酒に選んでたけど、日本のフレンチでは遠慮無くパスティス注文したりしてる。どう思われてるかは謎だけどね。
北欧の蒸留酒アクアビットも大好き。日本ではあんまりメジャーじゃないけど、冬のドイツに行くと、これがどうしても飲みたくなるんだよね。寒い中歩いてカチンコチンに身体が凍ってる感じの時、酒場に入ってまず最初にアクアビットを頼んで、一口飲むとそこからちょっと凍った身体が溶けてくるような感じ。さすが北欧のお酒だなあって思う。あと、強いと言えばやっぱりテキーラかな。テキーラって生まれて初めて飲んだのは、大学生の時。バイト先のお姉さんたちと一緒に“国境の南”というメキシカン系のお店に行った時、初めて飲んだ。あまりの強さにビックリ。でも、それを塩なめつつ飲んでるお姉さんがいたんだよね〜。彼女は本当にお酒が強かった。その後、テキーラは避けてたんだけど、ある時Barで飲んだテキーラサンライズが美味しくて。それからテキーラも好きになった。今結構はやってるんだよね、テキーラ

スピリッツがらみで、もちろんいろんなカクテルもこの特集には登場するわけだけど。カクテルって本当に美味しいよね。カクテルってただ美味しいだけでなく、そのカクテルを飲んでいるシチュエーションまで含めて愛せてしまうところが素敵だなあ、、と思う。静かなオーセンティックバーで、お気に入りのバーテンダーに、美味しいカクテルを作ってもらってゆっくり飲む。それって最高に幸せな時間だなあって思うけど。そんな贅沢なかなかしょっちゅうはできないわけで。たまにしかできないから、余計に幸せを感じるのかもしれないけどね。カクテルといえば、やはりキングオブカクテル、マティーニだよね。カクテルってマティーニに始まってマティーニに終わる、、という気がする。美味しいマティーニが飲みたい、、。

マティーニと並んで、マンハッタンも大好きなカクテル。ショートカクテルの中では、私の中ではマティーニと双璧。
あ、でも、“ロング・グッドバイ”を見てから、ギムレットがすごく飲みたいんだよね〜。今度Barに行く機会があれば、ギムレットを頼まなければ。それにしても、お酒について、酒場について、語り出したら語りたいことが山ほどあるなあ。こんな私は、アルコール依存症と勘違いされそう??それほどお酒が強いわけじゃないんだけどね。でもお酒は大好き。お酒が飲めるという事は、幸せなのか、それとも飲めない方が幸せなのか。どっちだかね??