ニュースから思い出した事


イスラム過激派組織「イスラム国」に参加するためにシリアに渡航しようとしたとして、北海道大学の学生(26)ら複数の日本人が「私戦予備・陰謀罪」の容疑で、警視庁公安部から家宅捜索や任意の事情聴取を受けていたとか。「私戦予備・陰謀罪」?そんなのが有るんだなあ、、とか。いろいろ知らなかった事がわかった。この学生さんは、アキバの古書店に貼られていたチラシを見たのがきっかけとか。アキバにはそんな広告が貼ってある古書店があるのね、どこだろう??なんて思ったり。
この学生さんはどこまで真剣だったんだろう?本当にイスラム教に傾倒していたんだろうか。ただの軍事マニアじゃないの?それか現実逃避では?なんて、、ね。報道される断片的なところでは本当のところは全然わからないんだけど。ま、それは置いといて。
私は、ふと、ここ10年くらい音信不通になっちゃっている友人の事を思い出した。出会ったのは17年ほど前。ドイツ語学校のクラスメートだった。彼女、Eちゃんは私より10歳以上年下だったんだけど、なんとなく気があって、親しくなった。Eちゃんは語学の才能があって、いろいろ言葉をかじってたんだけど、いつの間にかドイツ語はやめてタイ語を一生懸命勉強し出して、旦那さんと一緒にタイに移住しちゃったのだ。バンコクにはまっていた私は何度かバンコクでも彼女と会ったけど、すっかりタイ語がぺらぺらで、バンコク日系企業で働いていた。
そのEちゃん。出会った頃から、イスラム教に興味を持っていたんだけど、その後イスラム教に入信し、イスラム教徒になっていた。日本人女子でイスラム教徒になる人ってだいたいは旦那さんがイスラム教徒っていうケースが多いと思うんだけど。彼女の場合は、本当に自分から興味を持ってイスラム教に入信していた。旦那さんは普通の日本人で仏教徒。彼女の入信にあきれてたけど、まあ黙認してくれてて、、って言ってた。イスラム教徒のEちゃんは、ある日決心して、出社するのにスカーフをしていくようになったそうだ。そうしたら、タイ人の同僚からは特に何も言われず、普通に受け止めて普通にいつも通り仲間として接してくれたらしいけど。日本人の上司はビックリ仰天だったみたい。ただ、さすがにバンコク駐在さんだから、スカーフをやめろ、なんて野暮な注意はなかったらしい。日本だったらどうするんだろうね?ある日突然会社のOLがスカーフして出社してきたら。信教の自由だから認めるんだろうか?なんだかもめそうだよね。バンコクって街はそういうところ、なんでも鷹揚に受け止めてくれる懐の深い都会で、やっぱりいいなあ、、って言ってた。バンコクってそういうコスモポリタンっぽい感じのする都会なところが私もとても好きだったな。(私も、本当ならバンコクに移住したいなあ、、ってちょっと夢見てる。宝くじでも当たればね。)
その後、お互いに引っ越したりなんだかんだで、連絡が取れなくなっちゃって。もう10年くらいご無沙汰しちゃってるんだけど、今頃Eちゃんはどうしてるかなあ。今もバンコクなのか。それとも「できれば中東に行きたい!」て言ってたEちゃんだから、中東のどこかで暮らしてるかなあ。またどこかで会えるかな。会っていろんな話ができたらいいな。