アリス殺し

ユリイカのアリス特集で、この本が取り上げられていて、興味が湧いたので読んでみた。いや〜。予想以上に面白かった。あらすじはこんな感じ。

大学院生・栗栖川亜理は、最近不思議の国に迷い込んだアリスの夢ばかり見ている。ハンプティ・ダンプティの墜落死に遭遇する夢を見た後大学に行ってみると、キャンパスの屋上から玉子という綽名の博士研究員が墜落死を遂げていた。次に亜理が見た夢の中で、今度はグリフォンが生牡蠣を喉に詰まらせて窒息死すると、現実でも牡蠣を食べた教授が急死する。夢の世界の死と現実の死は繋がっているらしい。不思議の国では、三月兎と頭のおかしい帽子屋が犯人捜しに乗り出していたが、思わぬ展開からアリスは最重要容疑者にされてしまう。もしアリスが死刑になったら、現実世界ではどうなってしまう? 彼女と同じ夢を見ているとわかった同学年の井森とともに、亜理は事件を調べ始めるが……。邪悪で愉快な奇想が彩る、鬼才会心本格ミステリ

物語には、アリスの世界の住人がそのキャラクターを生かしつつどんどん登場してきて、アリスの世界観そのまま、、という感じ。でも、それだけじゃない。ミステリーとしても素晴らしい。どんでん返しにつぐどんでん返し。「おお〜!そうだったのかあ!」って思わずうなった。最初の出だしはちょっとまどろっこしいところもあり、また、不思議の国のアリスを読んだ時にも感じたすごい不思議な感じを持った。読みにくいかな、、って思ったんだけど、途中からどんどん引き込まれた。いろいろアリスのキャラクターが出てくるんだけど、昔ちょこっと読んだだけなので、いろんなキャラのことをすっかり忘れていた。せっかくなので、本に出てくるキャラの名前を、Wikiなんかで調べつつ読んでみたら、よけいに楽しめた。ちょっとスプラッターなところもあったので、そういうのが苦手な私は、そこの部分はさっと読み飛ばす感じになっちゃったけど、それでも十分に面白く読めた。アリス好きの人には特におすすめ。