その鏡は嘘をつく

その鏡は嘘をつく

その鏡は嘘をつく

再放送で見た『刑事のまなざし』というドラマがとっても面白くて、その原作本を読んでみたんだけど、その夏目刑事シリーズの続編を見つけたので、また手にとってみた。これも、スペシャルか何かでドラマ化してほしいわ。すごく面白かった。頭で、椎名桔平演じる夏目刑事や、その他のキャラも俳優の顔が見える感じで読み進められるので、結構すらすら読めた。自分の頭の中で、すっかり夏目ワールドを構築できてるから、すんなり入りやすかったみたい。とっても面白くて、夢中で読んじゃった。通勤電車で読んでて、2〜3回乗り越しそうになっちゃったよ。一気に読んでしまった。あらすじはこんな感じ。

エリート医師が、鏡に囲まれた部屋で自殺した。その後、医学部受験を控えた一人の青年が失踪した。正義感に溢れる検事・志藤清正は、現場の状況から他殺の可能性を見破り、独自に捜査を進める。その頃、東池袋所の刑事・夏目信人は池袋の町を歩き、小さな手がかりを見つめていた。二転三転する証言のなかで、検事と刑事の推理が交錯する。

最後まで読み通して、やっぱり夏目刑事はいい人だなあ、、ってしみじみ思った。ドラマでも思ったけど、本当に魅力的なキャラだ。そして、今回初登場の志藤清正検事は、正義感が強く、意思も強く、かなり強引に押していく人なんだなあって思った。そして、エリートらしいプライドの高さが、自分の原動力になってるタイプで、若干鼻持ちならないところもあるんだけど。でもまあ、これはこれでなかなか面白いキャラだと思う。たぶん夏目シリーズはまだ続きそうだし、きっとこの検事も登場しそうで、なかなか楽しみだ。