- 作者: 有賀リエ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/02/13
- メディア: コミック
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インテリア会社に就職した川奈つぐみ(26歳)は建築会社との飲み会で、高校の時の同級生であり初恋の人・鮎川 樹と再会する。樹にトキメキを覚えるつぐみだったが、彼は車いすに乗る障害者になっていた。「樹との恋愛は無理」。最初はそう思うつぐみだったが……。
障害者との恋愛っていうちょっと重いテーマなんだけど、主人公二人が前向きで真摯に生きてて、それがまずいい。描かれてる世界もリアルで。彼は、大学生の時、雨の日に自転車で走っていて車と衝突し、脊髄を損傷して歩けなくなってるんだけど、ただ歩けないだけでなく、時々合併症で突然入院したり、、なんて事も起きる。そっか、、脊髄損傷ってそんなにいろいろ合併症のリスクがあるんだなあ、、とかしみじみ。私も自転車で転んで、肩を脱臼&骨折したりして、リハビリの時はしんどかったけど、なんとか元通りになって本当にありがたかった。雨の日の自転車は絶対危険だよね。
主人公の女の子のリアルに切ない感情とかときめきとか、ドキドキする気持ちになんかこっちまで引き込まれて、そういうところもこの作品の魅力だなあって思う。普通に恋愛漫画としてもときめくし。父の車いすを押して、近所を移動したりいろんなお店に行った中で、やっぱり不便な事やちょっとした段差が大変だったり、、ってのも感じたので。それも普通に現実としてサラッと描かれてるこの漫画は読み応え有るなあって思った。しっかりリサーチした上で描いてるから、いろんな場面に共感できる。障害者との恋愛ってきっと大変だろうけど、なんとか最後はハッピーエンドになってほしいなあ、、と思う。まだまだ山有り谷有り、、って感じになりそうだ。