職場つれづれ


職場のいろんな部屋について、必要に応じて合い鍵を作ったり鍵を管理したりするのも私の仕事のうち。合い鍵を作る時は、いつも根津駅のそばの金物屋さんへ通っていた。昔ながらの金物屋さんで、いつもお店にいるのはおじいちゃんとおばあちゃん。合い鍵はおじいちゃんが作ってくれるんだけど、それを待ちながら、おばあちゃんとおしゃべりするのも楽しみのひとつだった。桜の時期は、あそこの桜がきれいよ、、とかいろいろ。地元の鯛焼き屋さんが美味しいね、って話とかいろんな話をして楽しんでたんだけど。
この前、また必要があって金物屋さんへ行ったら。なんだかごっそり棚の品物が減ってる。で、「長らくのご愛顧ありがとうございました。」なんて張り紙が。ええええ???って大ショック。また合い鍵を作ってもらいながら、おばあちゃんとひとしきりおしゃべり。「最近は工事も全部ユニットみたいなセットを組み合わせる工事がほとんどでしょ。全部ネジも部品も何もかもセットになってるのを持ってきて、どんどん組み立てるだけだからねえ、、金物屋に部品も買いに来ないしねえ。」って。そうなんだあ、、。まあ、普通の一般の人はホームセンターに行くだろうしねえ。金物屋さんって行かないよなあ。私だって、このお店に来るのは合い鍵を作る時だけだもんなあ。でも、、ショック。
聞けば、創業は明治45年だったんだって。そんなにずっと続いてきたお店を自分の代でたたむのはちょっと無念だっただろうな。「まあ時代だから仕方ないわよね。こんな一等地で金物屋やってるなんてもったいないでしょ。」っておばあちゃんは笑ってた。確かに。地下鉄の出口出てすぐ横。めちゃめちゃ一等地。なんでもできる場所だよ〜。でも寂しいなあ。そのおばあちゃんの気っぷの良い江戸弁を聞くのが大好きだったんだけど。

合い鍵作って帰る時に、こんな記念品をもらっちゃった。大工さんの使う釘袋だそうで。丈夫なんだけど。車の中なんかで小物入れにしてもいいし、、って。いや、うち車ないけど。でもせっかくだからもらっちゃった。明治からずっと続いていたお店がとうとうなくなっちゃうのかあ。残念だけど、時の流れなのか。次から合い鍵はどこで作ってもらおうかなあ、、。

お仕事で、とても大事な報告書を提出しなくてはならず。その印刷を某外資系印刷会社にお願いしたのだが。前回までおつきあいしていた担当者はとってもしっかりしていて、打てば響くような、なんでも質問にさっさと答えてくれるし、しっかりしてるし、仕事は早いし、アドバイスもしてくれる感じで、とても気に入っていた。すご〜く仕事できるな、理想的な営業マンだな、、って思ってた。その気に入っていた営業マンは日本橋の営業所に10月から転勤してしまった。まあ、日本橋といえば、一番忙しそうだし、仕事も頑張ったら取れそうだし、仕事のできる人はそっちに行っちゃうかもなあ、、って思う。
そして、次の担当者になった人が、正直頼りない。レスもめちゃ遅いし。う〜ん。どうなんだろ、、。と正直イライラしていた。見積書を出してもらうのに、3回くらい催促の電話したり。本当にわかってるのかなあ??と不安になったり。まあ、それでもちゃんと納品してくれたから、まあ良かったんだけど。納品はしっかり昼休み時間に来てくれて、ちょっとそこも一瞬いらっとしたけど。
でも、納品の時、私の机の横に貼ってあるエジルの写真をめざとく見つけて、「あの、、もしかしてサッカーお好きなんですか?エジルのファンですか?僕も、アーセナルのファンなんです!」って。そこからちょこっとサッカーの話になり、彼はもともとサッカーをやっていたそうで。そんな話で、「まあ、いいか〜。アーセナルのファンなら。」と、今までのいろいろ不満に思っていたことも水に流せちゃったよ。私って単純な奴よね〜。