- 作者: 萩尾望都
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2016/01/25
- メディア: コミック
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で、4巻。いよいよマルゴがナヴァルの王子アンリと結婚させられる事になり、その結婚式の様子までが描かれていた。ますますマルゴが気の毒だった。
あの時代、王家の人間は、自分の意思で結婚とか無理だし、政略結婚が当たり前なんだけれど、それにしてもこのマルゴとアンリの結婚は気の毒だ。平和のため、とカトリーヌ母后が勝手にどんどん進めた結婚なのに、結婚式の直後にサン・バルテルミの虐殺が行われるのだから。結婚式のために集まった新教徒が多数殺害されるという結果に。そりゃマルゴにしたら、“私の結婚は囮に使われた??”と思ってショックを受けるよね。(サン・バルテルミの虐殺については、5巻以降の話になると思うけど)
真田丸で、信繁の祝言にかこつけて、真田昌幸が敵対するひとりを暗殺して、それに対して信繁がショックを受けてるところがあったけど。そんなもんじゃない。マルゴはその何万倍もショックだよ。なんてね。比較してもしょうがないけど、そんな事を思っちゃった。
それにしても、この時代からカトリック対プロテスタントで、殺し合いのような事になってるんだ。それも貴族の親戚同士でやってるから余計に理解に苦しむよ。今はさすがにプロテスタントとカトリックの間での諍いはなくなったけれど、今はイスラムとキリスト教の対立があって。それは昔からの宗教戦争が何も終わってないって事だよなあ、、としみじみ思ってしまった。王妃マルゴの続きがとても楽しみ。