五月山梢を高みほととぎす


先週は、Mさんの命日が巡ってきたということで、いろんな歌を聴いていろんなドラマを見た。小田和正の「やさしい風が吹いたら」は私たちのために書いてくれたのと思うぐらいに泣ける歌詞だし、ミスチルの「hanabi」を聴いて旦那はウルウルため息つくし。深夜食堂のセカンドシーズン最初のたこウィンナーの回を、安田成美とMさんをだぶらせながら見てしまうし。貫之の歌をつぶやく旦那と結構ヘビーな一週間を共有した。
それでも、仏壇コーナーをちゃんと整備して、とにかく、あまつそらにいるMさん、そして、こんな時になんでいてくれないのと語りかけてしまうZちゃんの冥福を祈った一週間だった。
“その柔らかな笑顔に触れて 僕の憂鬱が吹き飛んだらいいのに 誰も皆悲しみを抱いている だけど素敵な明日を願っている”
たぶん、今Zちゃんがそばにいてくれたら、笑顔をくれただろうになあ、、なんて思っちゃうよ。大学時代、いつもよく喫茶店でねばって、Zちゃんと恋バナしてた。彼女は、大きな瞳でにっこり笑って、「himeちゃん可愛らしいとこあるなあ、、。」って頭なでてくれたのにな。
“今はもうかなわぬこと 思い出の中でしか会えないあの人”
Mさんの死を知ってから、旦那と二人、Mさんの足跡をたどったり、消息を調べたりした。お墓参りはできたけれど、今になって知ったいろんなことはあるけど、でも、できれば生きている間に彼女に再会したかったなあ。いろんな話ができたのに。高校時代の思い出話も、芝居の話も、音楽の話も、ガッチャマンの話も。いっぱいおしゃべりしたい事があったのに。連絡を取っていなかった彼女を、もっと早くに探していれば。と悔やんでも悔やみきれない。今はもうかなわぬこと。思い出の中でしか会えないんだね。悲しくて悲しくて仕方ない。
“やさしい風が吹いてきたら 歩き始める それを君も待っているはず”