都心縦断ポタリング〜29日金曜日


金曜日。風が強いけど、とりあえず晴天。せっかくの連休スタートだし、出かけなくちゃ!って事で。ポタリングにいくことにした。出発前に、マンションの藤棚を見に行った。ちょうど満開できれい。

「今日は新宿まで行くぞ〜!」という旦那に、「マジ?しんどいからゆっくり行ってよ〜。」ってぶつぶつ言いながら、一生懸命自転車をこいでいた。

朝ご飯は食べずに出かけ、白金でブランチ代わりにスイーツを食べた。N先生に教えていただいたMAISON D'AHNI。マルイチベーグルの向かいにあるお店。このあたりって本当においしいお店がいっぱいあるなあ。

私は、ガトーバスクとカフェオレ。ガトー・バスクは17世紀頃から作られているというバスク地方発祥の焼き菓子。焼きたてで温かいサブレ生地の中にサクランボジャムが入ってるんだけど、このコンビネーションが絶妙。サブレ生地がサクサクなんだけど、適度に分厚くてこれがもうめちゃめちゃ美味しい。

旦那のお菓子は、確かバスクオランジュ、という感じの名前のオレンジピューレが入ったタルト。
これもすご〜く美味しかったようだ。さすがに評判のお店。

白金でエネルギーチャージして、そこから一路新宿へ。今まで渋谷に行った事はあっても、新宿までは自転車で行った事がないのでちょっとどきどき。結構坂もあるし、しかも風が強くてめげそうになったけど、どうにか新宿御苑に到着。

千駄ヶ谷の方の入り口から入場。日頃は入場料が200円かかるのに、みどりの日の特別サービスで無料だった。ラッキー。

アニメ作品「言の葉の庭」を見て、小説本も読んだんだけど、その聖地、新宿御苑にどうしても行きたかったのだ。

言の葉の庭に出てくるのは、雨の日の新宿御苑だから、晴れの休日の新宿御苑とは雰囲気違うのだろうけど。でも晴天で爽やかな新緑の季節の新宿御苑はやっぱり気持ちいい〜。

言の葉の庭で二人が初めて出会った東屋を発見。誰か知らない男性が座って物思いにふけっていたけど、大きなカメラ持ってて、きっとこの人も聖地巡りに来ているものと思われ。


せっかく来たので私たちも東屋のベンチの隅っこに座らせてもらい、写真を撮ったりちょっとおしゃべりしていたんだけど、そうすると、カメラを持って取りに来る人が次々と。やっぱり聖地巡りの人が結構いるのね。私たちがしつこく座っていると申し訳ないので、写真を撮ったら引き上げることにした。

この藤棚も出てきてたなあ。

せっかくなので、新宿御苑を散歩。これだけ緑豊かな広い場所が美しく保たれているのがすごいな。やっぱり有料なのが、美しく手入れできてる鍵なんだろうね。

言の葉の庭で主人公がいつもここから入っていたという新宿側の入り口を一旦出て、せっかく来たので新宿をちょっとぶらぶら。

新宿伊勢丹をのぞいたりして。

新宿も人がたくさん。みんな楽しそうに歩いていた。

再び、千駄ヶ谷口に戻り、自転車で次の目的地、信濃町へ。Mさんを偲んでの聖地巡り。彼女が、大学を休学して芝居に打ち込んだ文学座へやってきた。


こ、、こんな場所に有ったとは。私が仕事で深く関わっている某研究機関がこのすぐ近所。この前も何度か通ったりしていたのに。気づかなかったよ〜。

奥のアトリエでは、何か新人の公演みたいなのをやっているようだった。

30数年前、彼女はここで青春をかけて芝居に打ち込んでいたんだなあ。まさにWの悲劇の世界をそのまま生きていたんだなあ、、ってしみじみ。30数年後、私は知らずにこの前を何度も通り過ぎてた。なんだか人の縁って不思議だ。

30数年前、東京に一人出てきた彼女は、ここでどんな青春を送っていたんだろう。なんて、そんな事をいろいろ考えながら、自転車に乗って神宮外苑を通り抜け、六本木を通り過ぎ、麻布十番を通り抜けて、銀座を過ぎ、家まで自転車で戻ってきた。10時半に家を出て、戻ってきたのは5時過ぎ。なんと6時間半もうろうろしていたんだ。その間、一度麻布のメゾンダーニでちょこっとお茶したのと、新宿御苑の東屋でちょこっと休憩したくらい。ずっと自転車か歩きでうろうろしていたので、さすがに足が棒になっちゃった〜。しかも風がめちゃ強かったし。

でも、初めて自転車で新宿まで行けたのはちょっとうれしかったかな。くたびれたけど、楽しい連休初日だった。