パイプオルガンコンサート〜21日土曜日


土曜日。ドイツ在住の教会オルガニストのお友達が、一時帰国中にパイプオルガン演奏会をするとお知らせをいただいた。彼女の演奏を生で聴けるなんて夢みたい!これは絶対にお伺いしなくては、、とわくわくしながら土曜日にコンサートに出かけた。
場所は聖書宣教会。どこに在るかというと、青梅線の先の方、小作駅というところから徒歩で20分くらいの場所。東京で中央線は吉祥寺より先に乗ったことがない私。青梅線なんてもちろん初めて。ちょっとした遠足って感じだよなあ、、って思いつつ。電車に乗っていた。かなりびっくりしたのは、青梅線に入ったら、どこかの駅から、ドアが自動では開かなくなる。しまったまま。で、ドア横のボタンを押して初めて開くのだ。“こ、、これが東京の電車なんだ!”とちょっとびっくり。

小作駅というところで電車から降りた。東京駅から快速に乗って1時間10分くらいだったかな。このあたり、もう青梅のエリアなんだなあ。

小作駅。なんかのどかな雰囲気。東京都下の駅と思えない雰囲気。

ちょうどお天気も良いので、ぶらぶらと散歩しながら教会に向かった。

ぶらぶらと古い街道沿いに歩いていると、そこに突然姿を現す立派な教会。こんな東京のはずれにあるんだあ、、って思ったけど。ここは聖書宣教会。神学校がある場所。思えば、いろんな小説で読んだ神学校ってどこも自然に囲まれた場所、都会からは遠い場所だったよなあ。そんなイメージにはぴったりの場所かも。

まだ受付の始まる前なので、という事で待合室に通していただいたんだけれど、ここが広くてとてもきれいな場所だった。

なんとなく、小説の中に出てくる神学校のイメージにぴったりだなあ、、って風景を見ていた。緑も美しい。

いよいよコンサートの受付が始まって、会場に入場。真っ先に入場したので、誰も座ってないけど、この後この席はもちろんいっぱいになりました。

立派なパイプオルガン!せっかくなので、お友達の演奏もしっかり見たいし、一番前に座らせていただいた。パイプオルガンと言えば、私の母校(ミッション系大学)にはパイプオルガンがあった。毎日の礼拝の時間、パイプオルガンを弾いてくれる奏者の方がいて、今思えば贅沢だったなあ、、と思う。ドイツに住んでいる時には、何度か教会のコンサートに行った事があって、その時に聴いたオルガンには本当に感動したなあ、、ってパイプオルガンを見つめつつ、思い出していた。でもここ数年は生のパイプオルガンの演奏を聴く機会はずっとなくて。とても久しぶりのパイプオルガン。
しばらく待っていると、お友達が登場!普段仲良く普通におしゃべりしているお友達なんだけど、オルガンを弾き始めると本当にプロ!彼女は本当に音楽家で芸術家なんだとしみじみ感じた。
プログラムは、バッハやブクステフーデなど。聴いているとドイツの風景を思い出した。ドイツの秋や冬の空の色が思い出されて、しみじみと懐かしく、心が洗われるような気持ちだった。生で聴くオルガンの音が素晴らしくて。やはり音楽って生で聴くと全然違うなあ。そして、いつかお友達の演奏を生で聴くのが夢だったので、その夢がかなって本当にとても嬉しかった。感動の一日だった。
その感動をかみしめつつ、またゆっくり駅まで散歩しながら帰って、電車に乗って戻ってきた。なんだか遠い夢の世界に行ってきたみたい。行けてよかったなあ、、としみじみ。
音楽に真剣に向き合っているお友達の姿はとても感動的で。私も毎日頑張って生きていかないとなあ、、なんて思ったりした。とても幸せな一日だった。