やっぱり『ポーの一族』!

40年ぶりに『ポーの一族』の新作が読める!となると、そりゃもう雑誌を買いに走るしかないでしょ。発売日の土曜日、ブランチを食べた後、近所の紀伊国屋に走って買いに行った。表紙に大きく『ポーの一族』最新作と書いてある雑誌が平積みにされていた。これこれ!急いでレジに持って走った。

新作の『ポーの一族』だけでなく、別冊付録に『トーマの心臓』のスピンオフ作品『訪問者』『湖畔にて』がついてる。これってすごいなあ。本誌には萩尾望都山岸凉子の対談も載ってるし。
夜、じっくりとまず『ポーの一族』を読んだ。エドガーとアランの顔が少し違うけど、それはそんなに気にならない。萩尾先生の画力は落ちてないし。ポーの一族の世界の雰囲気はそのまま生きている。舞台は、1944年のウェールズ。雰囲気も、作品の世界観の流れにちゃんとあってる気がする。後編がどうなるのか楽しみ。別冊付録の『訪問者』は、確か最初にプチフラワーに載った時に読んだと思う。1980年の作品。この頃の絵は、一番よく萩尾望都を読んでいた頃の絵で、すごく懐かしかった。
漫画作品で好きな作品は本当にたくさんある。『ベルサイユのばら』も『オルフェウスの窓』も『はいからさんが通る』も『風と木の詩』も『摩利と新吾』も『日出処の天子』も、好きな作品はいっぱいあるけど、全部の漫画作品の中で一番好きなものを選べと言われれば、やっぱり『ポーの一族』と『トーマの心臓』だと思う。次点が『オルフェウスの窓』かな。私の中でのヨーロッパへのあこがれ、ドイツへのあこがれの原点になっているのがこの三つの作品だなあ、、ってしみじみ思う。まさか、この年になってまた新しいエドガーとアランに出会えるとは。萩尾先生本当にありがとう!としか言えないわ。後編が載るのは冬頃だそうで。待ち遠しいな。