金曜日ラビは寝坊した

金曜日ラビは寝坊した (ハヤカワ・ミステリ文庫 19-1)

金曜日ラビは寝坊した (ハヤカワ・ミステリ文庫 19-1)

この前から通勤時間に読み始めた『金曜日ラビは寝坊した』。土曜日は、家で安静に、、って事だったので、ベッドでこの本を読んで読み終えた。なかなか面白かった。あらすじはこんな感じ。

新任の若いラビ、デイヴィッド・スモールの評判はかんばしくなかった。 無頓着な服装と理屈っぽい説教に、教会の古い信者たちは眉をひそめていた。 そんな時、教会の庭に置いてあったラビの車のそばで女の絞殺死体が発見された。 手がかりはラビの車に残された女のバッグだけ。 苦境に立ったラビは、驚くべき論理性に貫かれた推理を駆使して反撃を開始した。

ラビって、ユダヤ教の神父様、みたいな位置づけらしい。タルムードは聖典、なのかな。そのユダヤ教の世界、ユダヤ人の世界、日常を描いてるところがまずとっても面白い。ユダヤの話と言えば、『水の戒律』をはじめとするリサ&デッカーシリーズや、『ユダヤ警官同盟』が大好きで、すごく面白く読んだんだけど。このラビシリーズもなかなか面白そうだな、って思う。なかなかユダヤを深く描いた作品で面白いのって見つけにくいもんね。この主人公のラビ、若くて学究肌でマイペースで、でも頭が切れて、なかなか魅力的なキャラだし。最後まで面白く読めた。シリーズものになってて、だんだん話がマニアックになりすぎてるとの噂もあるけど、またできれば続きも読んでみたいな。