偉大なる、しゅららぼん

偉大なる、しゅららぼん

偉大なる、しゅららぼん

私は万城目学ワールドが大好き。『鴨川ホルモー』ですぐに万城目学にはまり、『鹿男あをによし』『ホルモー六景』『プリンセストヨトミ』と読み進んで、どれも大好きだった。この大人のファンタジーなところ、文句なく楽しめるところ、親しみ深い関西が舞台なところ、どれも私のツボだった。でも最近ちょっと他に目が行ってて、万城目学の事を忘れていた。
久しぶりに手にとってみた『偉大なるしゅららぼん』。これって滋賀県が舞台だったのね。全然知らなかった。琵琶湖の話だし。めちゃ面白そう!ってことで。この帰省のおともに、『偉大なるしゅららぼん』を持ち帰り、新幹線の中で読んでみた。あらすじはこんな感じ。

高校入学を機に、琵琶湖畔の街・石走にある日出本家にやって来た日出涼介。本家の跡継ぎとしてお城の本丸御殿に住まう淡十郎の“ナチュラルボーン殿様”な言動にふりまわされる日々が始まった。実は、日出家は琵琶湖から特殊な力を授かった一族。日出家のライバルで、同様に特殊な「力」をもつ棗家の長男・棗広海と、涼介、淡十郎が同じクラスになった時、力で力を洗う戦いの幕が上がる…!

新幹線の中で読んでて、思わず吹き出しそうになることたびたび。相変わらず万城目学絶好調やん。私的には『プリンセストヨトミ』よりこっちの方がツボだった。『鴨川ホルモー』っぽい、この突き抜けたファンタジー感が最高に好みだわ。登場人物それぞれのキャラも最高だし。なんと言っても、グレート清子、最高。面白すぎ。パタ子さんも素敵。棗広海はすご〜くカッコいいし。淡十郎も面白い〜。みんなキャラ立ちすぎ。これって映画化されてるのよね。映画のDVDも借りてきて見たくなった。まあだいたい万城目作品は、映画より原作の方が面白いんだけど、『偉大なるしゅららぼん』は結構キャストがイメージ通りなので、面白いかも。グレート清子がフカキョンなので、そこだけでも見たい感じ。
それにしてもやっぱり万城目学最高だわ。琵琶湖行きたい。竹生島に行ってみたい!と思ってしまう作品だった。竹生島って最強のパワースポットみたいだけど、なかなかにアクセスが大変らしく。行くのはちょっと難しいかも。時間がたっぷり取れる時じゃ無いとね。でも、元気に急坂を上れるうちに行ってみたいなあ、、なんてしみじみ思ってしまった。