- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2017/02/24
- メディア: 単行本
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やっぱり面白いな、村上作品。すごく私の好みにあう。今の私の気持ちに響く作品だった。相変わらず文章はとても美しくて。読んでいて、それだけでもなんだか心地良い。
イデアについて、どう捉えたら良いのかな。と思いつつ。その謎がすごく興味深いし。
村上作品の底流に流れている“愛”が、やっぱり今作でも気になる。妹への愛、妻への愛、娘への愛。引き裂かれてしまった恋人への愛。そんないろんな形の愛の物語がとても気になる。
それと、この作品に出てくるいろんなクラシック音楽がすごく気になって。そもそも、『騎士団長殺し』は、オペラのドン・ジョヴァンニの中に出てくる登場人物からとっているみたいだし。それ以外にも、主人公が住む家の家主さんの膨大なクラシック音楽コレクションがちょこちょこ出てきて、どんな曲なのか気になる。今はとりあえず、youtubeでいろんな音楽を試聴できるのがすごいなあって思う。いろいろ出てくる音楽をちょっと検索して聴いたみたりするのもちょっと楽しかったりする。
第1部がとても面白かったので、第2部も早速買ってきて読み始めた。なんだかすぐに読んじゃうのがもったいないような気がして。ゆっくりじっくり読んでる。ちょこちょこ途中で検索したりもしつつ。そういうのも楽しいな。1度読み終えたら、また最初から読み返してみようかな。読み返すとまた再発見がありそう。
若い頃はあんまり村上春樹、読んでなかった。あんなに流行っていたのにね。今頃になってこんなに村上作品に惹かれるなんて。今の私の好みにちょうどあっているのかもしれない。