ハリー・クバート事件

ハリー・クバート事件〈上〉 (創元推理文庫)

ハリー・クバート事件〈上〉 (創元推理文庫)

ハリー・クバート事件〈下〉 (創元推理文庫)

ハリー・クバート事件〈下〉 (創元推理文庫)

上下巻に分かれていた『ハリー・クバート事件』を読み終えた。とても面白くて、最後の最後まで飽きずに読めた。ストーリーはこんな感じ。

デビュー作でベストセラー作家となったマーカス・ゴールドマンは、二作目が書けずに苦しみ、大学の恩師で国民的大作家ハリー・クバートに助言を求めるが、そのハリーが33年前に失踪した美少女殺害容疑で逮捕されてしまう。師の無実を信じるマーカスは独自の調査を開始、そして師に教えられた小説作法31条に従い、一冊の本にまとめ上げることにした。少女は誰に殺されたのか?

この本の舞台が、2008年。美少女ノラ・ケラーガンが失踪したのが1975年夏。この小説は、過去と現在を行き来しつつ、どんどんと謎は深まり、そして意外な事実が次々と明らかになっていく。上下巻の長いストーリーなんだけど、飽きることなく夢中になって読む事ができた。トリックや謎解きが、、というよりは、ストーリーの壮大さとキャラクターの魅力でどんどん読ませていく感じ。ラストは、え??って驚くし。「そういう風に落としたんだ。なるほど〜。」って最後の最後に思わせてくれる。なるほど!うまい!!って思わずうなっちゃった。40カ国で翻訳されて大評判になったというのもわかる、エンタテインメントの鑑のような楽しめるミステリーだった。
さて、、次は何を読もうかな。