マリー・アントワネットの嘘

マリー・アントワネットの嘘

マリー・アントワネットの嘘

お友達のNみんさんが、面白かったよ!って貸してくれた本。確かにとっても面白かった。
惣領冬実さん、絵の上手なマンガ家さんという印象は有ったんだけど、今まで彼女の作品をちゃんと読んだことなかった。この本は、漫画ではなく、惣領冬実さんの漫画『マリー・アントワネット』の制作秘話。内容はこんな感じ。

2016年10月25日から東京・森美術館で開催される「マリー・アントワネット展」、及び同時期に発売される惣領冬実の新作描き下ろし漫画「マリー・アントワネット」との連動企画。
ヴェルサイユ宮殿、グレナ社との3社コラボ企画としてヴェルサイユ宮殿の総監修・フルサポートのもと、マリー・アントワネットを主人公にした漫画を描いた漫画家・惣領冬実。彼女はいかにマリー・アントワネットに迫ったか、21世紀に刷新されたマリー・アントワネット像とはどんな人物か。20世紀の名作ツヴァイク版の小説、『ベルサイユのばら』を越えて、全く新しい惣領にとってのマリー・アントワネット像の創作秘話。
40年の時を超えて、新しいマリー・アントワネット漫画誕生の現代的意味を伝えるドキュメンタリー新書。

ヴェルサイユ宮殿が、同地を舞台にした漫画を描ける日本人漫画家を探して、この企画がスタートしたっていうのもすごいし。ヴェルサイユ宮殿がフルサポートして、さまざまな資料を提供して『マリー・アントワネット』が描かれたっていうのがすごいな。日本の漫画ってそこまでの域に達したんだなあ、、ってしみじみ。いろんな資料を、漫画という形で具現化するのは、すごい資料をたくさん用意してもらえばもらうほど大変だったかもしれないけど、この惣領冬実という人は本当に細かくて美しい絵を描く人だなあ、、と。あらためて思った。で、彼女が渾身を込めて、イタリアを舞台に描いてる作品『チェーザレ』にもすごく興味が湧いて。

思わずブックオフで一冊買ってきてしまいました。これ、、やっぱりすごいわ。この人の画力は圧倒的だな。私的にはやはり萩尾望都先生の『王妃マルゴ』の方が好みではあるけれど、『チェーザレ』の圧倒的な画力と再現力はすごい、、って思った。まるで歴史資料みたい。これは勉強になるわ。カノッサとか、ダンテとか、普通に出てくるしね。