夜は短し歩けよ乙女

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

この前、新聞を整理していたら、ちょっと面白い記事を見つけた。読書好きの女の子の話だったんだけど。
記事の趣旨はちょっと忘れちゃったのに、すごく印象に残ったのが、中学時代のエピソード。
気になる男の子と、図書館の本についていろいろ話して親しくなった、、ていう話だったんだけど。男の子から、『夜は短し歩けよ乙女』をプレゼントされて。それが事実上の告白だった、、なんていうくだりがあって。そこを読んでるとなんだかちょっと胸の奥がキュンとしてしまった。なんか、、そういう時代もあったなあ、、って。遠い目になっちゃったよ。笑
私もこの『夜は短し歩けよ乙女』は大好きで。買って読んだ後も、何度も読み返した。ファンタジーなんだけど、ほんのりした恋物語でもあり。京都の街ならこういうのもありかな、、って思わせてくれる素敵な話。森見登美彦の文体もなんだか良いんだよね。舞台化されたのも見てみたけど、それも面白かった。今度は星野源が主人公の声を演じるアニメ映画になるとか。ストーリー面白いから、映画化してもいけるだろうなあ、、って思う。
森見登美彦って京都を舞台にしたお話しが多いよね。モリミーの作品を読むとなんだか心の奥がほっこりする。アニメ化もされてる、あの狸の話『有頂天家族』もすごく笑えて楽しいし。祇園祭を描いた『宵山万華鏡』も大好き。『太陽の塔』はちょっとオタク系っぽすぎて、好き嫌い分かれるかも？だけど、私は結構好みだったな。私は、モリミーの書くものってだいたいなんでも大好きだな。
そして、モリミーの本を読むと、それだけで京都にものすご〜く行きたくなるんだよね。京都の街、のんびり歩きたいな。糺の森あたり。狸に化かされちゃうかも、、だけどね。