ポーの一族

ポーの一族の40年ぶりの新作。コミックスの単行本が出たので、もちろん買った。途中まで雑誌で読んでいたんだけれど、単行本で読み直して、また感動。アランの顔がちょっと変わってるとか、そんな事は本当に些細な事だな、、って思わせる。作品の色もトーンも全く色あせていない。
私、昔から少女漫画の一番好きな作品は、『ポーの一族』と『オルフェウスの窓』だったんだけれど、その気持ちは、この新作を読んでますます強くなった。私にとって『ポーの一族』を越える作品は無いなあ。
本のそでのところに書かれてる萩尾先生のコメントがまた泣けた。

40年ぶり『ポーの一族
ご縁があって、40年ぶりに『ポーの一族』発表いたしました。絵も顔も変わりました。歳月を感じます。でも心の中にずっといてくれました。エドガーもアランも。私も描くことで再び彼らと会えてうれしい。読んでくださる皆様に感謝いたします。

こちらこそ、本当に萩尾先生にありがとうございます!って言いたい。40年たっても、色あせないポーの一族の世界を描いてくださって。またエドガーやアランに会えるなんて、思ってもみなかった。本当に嬉しい。
今回の新作の、最後のところの言葉が泣けたなあ。
「夢を見ていた頃。覚えてる?あの頃、春の夢を見ていたー」
40年前の自分も、夢を見ていたなあ、、ってしみじみ思ってしまった。この、なんとも悲しいポーの一族の世界観が私は大好きだ。