タタールで一番辛い料理

タタールで一番辛い料理

タタールで一番辛い料理

タタールで一番辛い料理って、どんなのだろう??って。タイトルに興味を惹かれて手にとってみた本。なかなか面白かった。内容はこんな感じ。

タタール人のロザリンダはまだ「おばあちゃん」になるような年じゃない。けれども娘・スルフィアは非合法の中絶手術に失敗し、孫・アミナートが産まれてしまう。とたんに巻き起こる恋の争い、家族に降りかかる悲喜劇――。富と幸福を求めて、ロザリンダは家族を約束の地ドイツに導くべく策をめぐらす。移民、人種問題、そして人間そのものへの深い洞察が光る、女たちの物語。

タタール料理のレシピ本ではありません。笑
主人公のロザリンダが、なかなか強烈なキャラで。とにかく前向き。ポジティブ。自己肯定感ハンパない。こういう人が身近にいたら迷惑かも?と思いつつも、物語のキャラとしてはとても魅力的で。すごく引き込まれて読んじゃった。
おいおい、そこまでする?みたいな。ロザリンダ、たぶん私と同年代くらいなんじゃないかな。どうやらルックスも良く、お洒落でモテ系な感じで、自信満々なところが素敵なんだけど。でもなかなか思うようにいかない、、けど、前向き。偉いわ。
娘は、愚図でのろまでぶさいくで、、なんて、ロザリンダは言ってるけど。いやいや、結構モテてるから、本当はなかなかの美人なんじゃないかな。しかも心が優しい。ちょっと優しすぎる、お人好しすぎるんじゃないかな、、って思う。たぶん、ロザリンダがこんな感じだから、娘は逆な性格になったのかも。
途中から物語に引き込まれて、どんどん読み進めて、なかなか楽しかった。タタール料理がどんな感じかはちょっとしかわからなかったけれど、ちょっと真似して作ってみたいな。ネットでレシピ検索してみたら、ウズベキスタン料理に近い感じ。ピラウとかラグマンとか。ちょっとピロシキっぽいのもあるね。なんだかいろいろまた作りたくなっちゃった。