大雨と法事と納骨


7月7日の土曜日から二泊三日で大阪に帰省する予定を組んでいた。
旦那の実家での義母の十七回忌と、自分の実家の父の納骨をする予定で、それにむけていろいろ準備を進めていた。お供えを買ったり、お布施の袋を用意したり、お食事処を予約したり。
東京にいると、あまり実感できなかったんだけれど、関西では、木曜日あたりから、大雨になっていたみたいで。天気予報を見たりして、気になってはいた。母に電話して「大丈夫?」と尋ねたりもしていた。
6日の金曜日。報道を見てると、関西ではものすごい大雨になっていて。あちこち交通機関が止まっているみたいで、山陽新幹線も一部ストップしていたりして。だんだん心配になってきた。東海道新幹線は大丈夫なのかな。大阪にちゃんと行けるのかなって。
金曜日の午前中。急に携帯電話に電話がかかってきた。父の納骨のお供え用に、黄色と白の上用饅頭をお願いしてあった、鶴屋吉信から。鶴屋吉信は東京にもあるんだけど、日持ちしない上用饅頭を注文するとしたら、大阪で受け取らないとなあ、、と思って、なんば高島屋鶴屋吉信に注文してあったのだ。
その鶴屋吉信の売り場の方が、「申し訳ないんですが、亀岡にある製菓工場に避難勧告が出てしまって、お饅頭が作れなくなってしまったんです。キャンセルさせていただけませんか?」との事。
え?関西はやっぱりそんなに大変な事になっているのね、、と。びっくりして。もちろん上用饅頭はキャンセルにしたけど、だんだん心配になってきた。そんな大雨で、父のお墓のある北摂霊園に行けるんだろうか、、。慌てて北摂霊園のHPを見たら、大雨のため閉園している!阪急バスも全部運休してる!ど、、どうしよう。
そう思っていると、今度は、義母の十七回忌の後の、旦那の実家関係での昼食を予約していた新大阪のお食事処、たちばなからも私の携帯に電話がかかってきた。この雨で交通機関があちこちストップしていますが、明日は来れそうなんでしょうか?とのこと。やっぱり関西の状況はかなり深刻みたいで、東京にいるとつい脳天気になっていたけど、無事に法事や納骨ができるかは微妙なんだ、、と内心焦っちゃった。
旦那の法事については、ご住職も義弟一家も車で来るので、私たちさえちゃんと新幹線で移動できれば大丈夫?みたいだったので。なんとかなるかな、、と思ったんだけど。正直納骨は微妙だなあ、、と思い始めた。
それまでは、納骨式の延期なんてあまり考えてなかったけど、そうなっても仕方ないか、、と思い始めた。雨がどの程度続くかわからないけど、土曜日は少なくとも天候の回復は望めそうもないなあ。地震で地盤が緩んでいるところに、大雨だとかなり危険なのかも、、。
兄にメールで連絡したり、母に電話したり。納骨式を延期することも視野にいれて考えようよ、、と提案する事にした。
お天気の事なので、とりあえずもう一日様子を見ようということになり。私は、とにかく、旦那の家の法事もあるので、土曜日に予定通り帰省する事にした。

7月7日、七夕の土曜日。早朝の新幹線に乗って移動して、大阪へ。朝の東京駅では、山陽新幹線は全面的にストップしていて、新幹線は新大阪までしか行きません、とずっとアナウンスが流れていた。
新幹線の中、京都を過ぎた頃に、母から電話。やはり納骨式は延期する事にした、とのこと。
霊園の、納骨式をやってくれる業者さんから、霊園への道がこの大雨であちこち崩れて通行止めになっているから、ここまで来るのは無理だし、迂回しても危険、との事だったそうだ。
お天気には勝てないから仕方ない。父ももうちょっと家に居たかったのかもしれないね。
とりあえず、なんとか新大阪には到着して。旦那の実家にたどり着き、義母の十七回忌は、無事にすませる事ができた。

滞りなく法事が終了した後、予約しておいた、新大阪の「四季自然喰処たちばな 」で、義父や義弟一家と会食をした。

前日、金曜日の夕方、お店に電話して、「一応、新幹線さえ動けばなんとか行けると思います。」と伝えたら、お店の方は、「それでは、何か有ったら朝11時までにはご連絡ください。こんな時ですし、朝11時までなら変更キャンセル受け付けます。決して無理なさいませんように。ご自身の安全が第一ですから。」なんて言ってくださった。なんて親切な対応だろう、、ってかなり感動した。きっと電車が動かなくて、金曜の夜などキャンセル続出だったんじゃ?と思うのに。去年、高校のお友達が予約して飲み会を開いてくれて知ったお店なんだけど、本当に良いお店だと思った。これからも、何かあったらここのお店にしようと思う。掘りごたつのお座敷で、ゆっくり、美味しいご飯をいただけてとても良かった。

(その後の事はまた次の日記を近々アップしますね。帰省から戻ってきてちょっと疲れ気味なので、今日の日記はここまでにします。ここまで読んでくださってありがとうございます。)