中国の古代文学〈1〉神話から楚辞へ (中公文庫BIBLIO)
- 作者: 白川静
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2003/07/01
- メディア: 文庫
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でも、ディティールが結構面白くて。いろんなところに引っかかって。興味のあるところは、ネットで調べたりして読み進めたから、なかなか面白く読めた。
中国の古代文学、詩編などと、万葉集を比べて味わうところなんかは、やっぱり興味深くて。中国の悲歌、エレジーとの比較で出てくる、万葉集の「額田王の近江国に下りし時に作れる歌」に、ちょっと興味を引かれて、読んでみたり。
「味酒(うまさけ) 三輪(みわ)の山 あをによし 奈良の山の 山際(ま)に い隠(かく)るまで 道の隈(くま) い積(つ)もるまでに つばらにも 見つつ行かむを しばしばも 見放けむ山を 情(こころ)なく 雲の 隠さふべしや」
天智天皇が近江に都を移した時に、額田王も一緒に近江に行ったのね。そりゃ、今でも奈良から滋賀ってちょっと遠い感じがするもの。その時はすごく遠い世界の果てみたいな気がしただろうなあ、、。なんてね。本筋とは関係ないところが気になったりした。でも本を読む楽しさってそういうところかな?と思ったりする。