母さんごめん〜50歳独身男の介護奮闘記

旦那が買ってきてくれた「母さんごめん」。50歳で、科学技術系のライターさんが書かれた本なだけに、案外冷静で、鋭い分析がありながらも、やっぱり他人事とはとても思えず。読んでいて辛くなり、ちょっと読み進めては本を閉じ。またちょっとしたら再開、、っていうような感じでしか読めなかった。読んでるとだんだん胸がドキドキしちゃって。
ストーリーはこんな感じ。(amazonのHPより)

ある日、母が認知症を発症した――。息子(50代独身男)は戸惑い、狼狽する。
母と息子。たった2人の奮闘記が始まる。男一匹、ガチンコで認知症の母と向き合った。
本書を執筆したのは、科学ジャーナリスト松浦晋也です。
男性、50代。実家に母と同居しながら、気ままな独身生活がこの先も続くと信じていました。
ところが、人生を謳歌していたはずの母親が認知症を患います。
母の様子がおかしいと気がついたのは、「預金通帳が見つからない」と言いだした時のこと。
誰だって、自分が確立した生活を崩したくないもの。様子がおかしいと認めなければ、それは現実にはなりません。
そんな甘い意識から見逃した母の老いの兆候は、やがてとんでもない事態につながっていきます。
初動の遅れ、事態認識の甘さ、知識、リソースの不足…。
認知症の親の介護について描かれたノンフィクションストーリーはたくさんありますが、
「50代・独身・男性」が1人で母の介護に向き合うケースはまれでしょう。
認知症・母の介護を赤裸々かつペーソスと共に描いたノンフィクションストーリー。是非、ご覧ください。

この前、実家に帰った時に。なんと同じ本を母も枕元で読んでいたので、ビックリ。
母は、この本を読んで父を家で介護していた頃のいろんな辛かった事を思い出したみたい。老人ホームを一緒に見に行ってくれたのも、こんな本を読んで、家族の介護の大変さを思い出してくれたから、、かな?なるべくなら最期まで自宅で過ごしたいと思っている母だけれど、いろんな事が出来なくなったら、やはりホームに入る事を考えないとなあ、、とはぼんやり思ってくれてるようで。この先の事、嫌でもいろいろしっかり考えていかないとな、、と思う今日この頃です。