わるい食べもの

この本、きっと好きなんじゃない?と旦那が買ってきてくれた本『わるい食べもの』。 

わるい食べもの (ホーム社)

わるい食べもの (ホーム社)

 

 千早茜さんのエッセイ。すご~く面白かった。かなり共感する部分も多くて。

千早さんは、小学生時代のほとんどの時間をアフリカで過ごし、今は京都在住の作家さん。私とは、もちろん違うところも多いけれど、でも「そうそう!その通り!」って思うところも多く。エッセイは笑いながら、どんどん読み進められた。

クリスマス菓子についてもかなり共感。

レープクーヘンが大好きなのは私も一緒。シュトーレンを数種類買って、毎年ちまちまちょっとずつ食べて食べ比べするのも本当に楽しいよね~。子供の頃は苦手だったのに、大人になってから、甘くて重くてスパイスの効いてるクリスマス菓子が大好きになったのもなんだか似てるな。私も、最初に口にした時は、レープクーヘンってそんなに好きじゃ無かったのに。今は、クリスマス時期に探し回るくらい大好き。

千早さんはそして、チョコレートも大好きらしく。2月14日は1年に1度徹底的にチョコレートに散財しても良い日!って書いてはるけど、ほんとその通り。でもこの人の散財っぷりはさすがだわ。ちょっと良いワンピースからコートくらいのお金を使うらしい。

忘れられないチョコレートとして書いておられるのが、大学生の頃、友人の家で食べた、ラ・メゾン・デュ・ショコラのトリュフだったそうだけど。これもちょっと共感。私は、四半世紀近く前になるけれど、ドイツ在住時に、旅行で行ったパリで、あんまり美味しそうだったから買って食べてみた、ラ・メゾン・デュ・ショコラのエクレアが泣くくらい美味しくて感動したもんなあ、、。

ただ、ちょっと許せないなぁって思うのは。この方、ものすご~くいっぱい食べてると思うのに、写真を見るとほっそりしてる!なぜ!!こんなの、不公平だわ~。と思ってしまった。笑

コーヒーが苦手っていうところもちょっと違う。コーヒーとチョコとか、コーヒーと甘いお菓子、和菓子だって美味しいのにな。その楽しみを分かち合えないのはちょっと残念。

まあ、その分この方はいろんなお茶を楽しんでおられるみたいだけど。

いろんなお菓子や食べ物が、いろいろ具体的に名前を挙げてくれていて、その描写も的確で。いろいろ味を思い浮かべつつ読めたのがとても楽しかった。