台風19号

台風19号。予報通り、ものすごい大型で強力な台風だった。

あちこちで起った大きな被害を、報道で知るにつけ、本当に言葉もありません。

去年の、台風21号で実家の屋根に被害があり、その後の修理の大変さやかかった費用の大きさを考えると。あの程度の事であんなに大変だったのだから、大きな被害を受けたお宅の大変さは想像に難くなく。

なかなかすぐに復興できるわけもないでしょうが、どうか一日も早く日常に戻れますように。

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台風19号が訪れる前から、台風後まで。我が家の記録をアップしておきます。

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台風前々日の10日木曜日。旦那が養生テープとろうそくを買ってきてくれた。養生テープは飛ぶように売れていたとか。気象庁の恐ろしい会見にただただビビるばかりの小心者の我が家ふたり。とにかく土曜日は一歩も外に出ない!と心に決めていた。

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停電時には使えると思うランタンも、つけてみた。意外と明るい。この明るさなら使えそうだ。

他にも、ラジオや懐中電灯もチェック。携帯のモバイルバッテリーも充電しておき、ビクビクしながら12日土曜日を迎えた。

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12日の土曜日。朝ご飯を食べていると、なんと、そんな時に限って、旦那の奥歯のかぶせ物が取れちゃった!!なぜこんな日に限って!!

大ショックを受けつつ、慌てて、かかりつけの歯医者さんに電話したら、電話がつながった!土曜日は台風の影響で、お店はことごとくお休み、お医者さんも休診のところが多かったのに、歯医者さんはあけてていてくれた。なんとか午前11時に診てくださる事になり、ホッと一息。歯医者さんはマンションの隣の棟にあるので、本当にすぐ近く。徒歩3分くらいの距離。良かった。

歯医者さんに行って、無事に歯を補修してもらった旦那。すぐに帰ってきた。歯医者さんが休診だったら三連休明けまで診てもらえないところだったから、本当に助かった。

朝から強い雨が降り続けていて、ドキドキしながら外の様子を見ていた私たち。

午後3時頃から、何度も緊急避難速報のエリアメール警報音が鳴り響いて、それがものすごく恐かった。荒川がかなり危ない事になっているらしい。

荒川が氾濫すると、東京の東側に甚大な被害をもたらすに違いなく。本当にドキドキした。また、高潮の警報も出ていて。我が家は高層マンションの高層階にいるので、家の中が浸かる事はないだろうけれど、高潮で水に浸かると停電や断水は間違いないし、いろいろ大変になるのは間違いなく。

満潮時刻は午後4時頃と翌朝の午前4時頃。ドキドキしながら成り行きを見守っていた。

夜の9時頃は台風が一番接近して、ものすごい風が吹き荒れて。マンションが風で揺れるのが本当に恐ろしく。早く台風が行ってしまってくれ、、、って。ドキドキしながら、ひたすら家の中で台風をやり過ごした。

お友達とLINEでお互いの様子を伝え合ったり励ましあったりして。不安な気持ちをどうにか乗り越える事ができた。

風がおさまってからも、荒川の事や高潮の事が気になってなかなか眠れず。眠ってもまた目が覚めて。不安な一夜を過ごした。

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翌朝、13日の日曜日朝。台風一過の晴天になった。どうにかギリギリ高潮も免れ。荒川も氾濫せずにすんだ。隅田川沿いの遊歩道も水浸しになったけれど、なんとか氾濫しないでいてくれた。

荒川の岩淵水門に詰めていて、絶妙に放水量を調節してくださった国土交通省関東地方整備局荒川下流河川事務所の方々。その方達のおかげで、私たちは守られた。荒川が氾濫していたらどれだけの被害が出ていたか。紙一重のところで、守ってくださって、本当にありがとうございました。岩淵水門に足を向けて寝られない、です。本当に。

高潮にならなかったのも、本当に紙一重のところでラッキーだったと思う。

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朝、出かけようとしたら、マンションの管理人さんたちが、前夜入水をブロックするためにおいてくれていた土嚢や水止めを撤去する作業をされていた。地下にある配電施設に水が入らないように設置してくれていた。確かにそこをやられちゃうと、停電や断水でしばらく本当に困る事になってしまうので。

こうやっていろんな方達のおかげで私たちの生活は守られているんだな。感謝しか無い。

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マンションの柵からすぐむこうの遊歩道。柵越しに見たら、なんとものすご~く長い大きい蛇がゆったりと、運河に向かって進んでいるところだった。ちょっとビックリ。蛇を見るのなんてうん十年ぶり!こんな都会の真ん中に蛇が住んでるんだ。しかもこんなに大きな蛇。もしかして台風の間、運河からうちのマンションに避難してきていて、雨も上がったし、運河に戻っていったのかな?それとも、うちのマンションを守ってくれた神様の化身だったのかも、、。ありがたや。

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その後、自転車で少し街の様子を見に出かけた。我が家のすぐそばの運河は、まだまだ茶色い水がいっぱいすごい水位になっている。

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隅田川も茶色い水でいっぱい。

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前日はこの遊歩道も水浸しになっていたけれど、すっかり水は引いたみたいだ。

 

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そこから自転車を走らせ、荒川を見に行ってみる事にした。

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氾濫ギリギリ免れた荒川。広い河川敷までかなり水に浸かって、茶色い水がたくさん流れていた。

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広い川幅が茶色い水で埋まっている。

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いつも野球やサッカーをしている河川敷のグラウンドも水浸し。

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でも、この川が氾濫しないでいてくれたおかげで、私たちは助かった。荒川、頑張ってくれて本当にありがとう。

河川敷のサイクリングロードを走っていると、まだ水に濡れている箇所もあった。そして、台風の影響で、まだ吹き返しの風が強く、向かい風で、進むのに時間がかかってかなり大変だった。

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帰りは、錦糸町などに寄り道して、中国食料品店などに立ち寄って帰った。

こうやって、また普通の日常に戻れた事に感謝しか無い。いろんな人の力に守ってもらって、日々の生活を送れているのだと思う。

 

広範囲にわたった台風19号の大きな被害。被害に遭われた方々の生活が、どうか一日も早く日常に戻れますように。