のんびり日曜日&芥川賞受賞作~6日(日)

6日日曜日。土曜日はいろいろ遠出したので、日曜日はルーティーンの予定だけ。

朝ご飯は、東京ミッドタウン八重洲の、The City Bakeryで買ってきたフォッカッチャを食べてみた。さすがにThe City Bakeryのパンは美味しかった。The City Bakeryと言えば、以前数寄屋橋東急の店舗でルゲラーを買って美味しかったんだけど。ルゲラーってまだ売ってるかなあ。また買ってみたいな。

朝食後、朝一番のジムへ行って、家に戻ってから昼ご飯。

お昼ご飯は、前日のうどんの残り出汁の野菜スープ。それに卵をいれた。

晩ご飯には、白茄子のグラタンを作った。

白茄子とサルサソースとチーズをグリルで焼いた。白茄子って火を入れるととろっと柔らかくなって美味しい。

それに、紅ショウガと佃煮いりの卵焼き。

それと、ラム肉とキャベツ、モヤシのソテー。

 

本の話。

先日芥川賞を受賞した作品『おいしいごはんが食べられますように』という小説を、なんとなくタイトルに惹かれて読んでみた。

いや、でも、想像していたのと違う、なかなかにブラックな作品だった。全部読んでから『おいしいごはんが食べられますように』というタイトルを見返すと、なんだか不気味に思うくらいだ。笑

本の内容は下記のような感じ。(芥川賞候補作となった時の紹介記事より引用)

視点人物となる人物はふたり。食事は単なる栄養補給でしかないと考える二谷。そして、二谷の恋人でもある芦川に苦手意識を持っているらしい後輩の女性社員の押尾だ。曰く、弱くて正しい同僚の「芦川さん」は職場において配慮され、業務のいくつかを免除されている。要領が良いがゆえ、その尻拭いをさせられる押尾は不公平感を抱き、二谷にこのように悪魔的に囁く。「それじゃあ、二谷さん、わたしと一緒に、芦川さんにいじわるしませんか」。

 彼らが(協力して、というより、それぞれ)やった「いじわる」の内容はここに書かないが、それは倫理的に正しくない行いというべきなのだろう。だが、「芦川さん」がかわいそう、といった方向に読者の共感を単純に向かわせてくれない点に本作の特色がある。たとえば、押尾らによるいたずらが発覚した際の「芦川さん」の対応はむしろ、正しく不気味ですらある。その虚弱さをもって共同体のもはや中心的人物たり得ている「芦川さん」の心の内を、本作は決して描かない。だがその結果と言うべきか、本作は登場人物の皆が皆、それぞれにどこか正しくなく、間違ってさえいる人々の職場群像劇になり得ている。むろん、それはこの世の中の反映だ。

さすがに芥川賞を取るだけあって、とても上手に構成された小説だと思った。そして、本当に、今、この現代をうまく切り取った作品だとも思った。

物事には表と裏があるし、人間にも表と裏がある。でもハッキリ表と裏が分かれてるというわけでもなく、その境目は見えにくい。善意と悪意の区別もつきにくい。その判断は難しいなあ、、と思う。

正しい事を言ってる人が、本当に正しいのかもわからないし、そもそも何が正しいかも、人によって視点が違ってくるだろう。

いろいろ考えさせられるなあ、、って思った。

そして、こういう職場、あるある!と思った。まあ、今の私の職場はちょっと特殊かもしれないから当てはまらないかもだけど、でも、そこで働く前に、いろんな職場に派遣社員やアルバイトで渡り歩いたので。なんだかわかるなあ、、とも思った。

そして、ここの登場人物で、私が誰に当てはまるかと言えば、やっぱりこのパートのおばさんだろうなあ。表面しか見えてなくて、人間観察も浅くて、おせっかいで空回りしてる、このパートのおばさん。たぶんこの人だ。私は。笑

なかなか面白い作品だった。わりとすぐに読めちゃうので、機会があればおすすめの作品です。