愛の裏側は闇

愛の裏側は闇(2)

愛の裏側は闇(2)

1巻を読み終えて、2巻に突入。日本人とシリア人のメンタリティや、文化背景など、いろんな違いをすごく感じて興味深い。やっぱり農耕民族と騎馬民族ってかなり違うんだなあ、、ってしみじみ。
2巻は、主人公の子供時代が丁寧に描かれてて、時代や舞台がめまぐるしく転換した1巻に比べて読みやすい感じ。放浪してダマスカスにたどりついて、床屋さんをしているアルメニア人が出てきたりして。「アルメニアってどこだっけ?」とGoogle検索したりした。本当、このあたりの地理とか歴史とか、私全然知らないよなあ、、って本を読みながら思う。シリアのことも、年表見ながら読んだりしないと難しいんだけど、主人公の子供時代って本当によくクーデターが起きてる。1950年代くらいの事なんだけど。で、思うのは、その前の1巻から続けてシリアを見てきて、随分欧米列強、フランスやイギリス、アメリカなんかが、このあたりで好きなことやってるんだよなあ、、って。そのせいで、かなりの人が巻き込まれて辛い思いをしてる。ある程度恨まれてもしょうがないんじゃないの、、なんて思ったりしてしまうよ。
シリアで大変な事が起きているだけに、この本を読みながら、イスラム国の事とか、人質事件のこととかもつい思い浮かべてしまう。欧米の国程には、日本は悪いことしていないのにな、、、なんて思ったりするのだけど。そういう理屈は通らないんだろうなあ。なんとかお一人だけでも助かってほしいと思うけれど、祈る以外に私にできる事はない。