Tanguy(タンギー)


土曜日は、家にこもっていたので、旦那がネットの動画サイトからレンタルした映画を見てみた。2001年のフランス映画で、フランスではすごくヒットしたらしいコメディ。タンギーシンドローム、なんて言葉もできたらしい。
ただ、日本では、フランス映画祭なんかで上映されたものの、一般公開はされてない映画みたいだ。フランスと日本で文化がだいぶん違うからなあ。
映画は、ドイツのサイトで借りてきたので、全編ドイツ語吹き替え。しかも字幕なしなので、どの程度理解できたかはわからないけど、まあ、見る前にネットであらすじを予習していたので、だいたいはわかったかな。とにかく、すごく楽しめた。
主人公のタンギーは、いわゆるパラサイトシングル。両親は、タンギーが誕生した時、喜びのあまり「本当にかわいい子。家にずっといたかったらずっといていいのよ。」なんて、赤ちゃんのタンギーに話しかけていたんだけど。その言葉通りになっちゃって、28歳になったタンギーは、高等師範学校を卒業し、論文を書くかたわら語学教師とかもやってるんだけど、全然独立する気配なし。両親の家にずっといて、そこにとっかえひっかえ女の子を連れ込んだりしてて、、。
このあたり、日本だったら、28歳の息子が両親と同居してても、両親が「なんとか独立させなくちゃ。」と必死になったりしないだろうけど。そこはフランス。やっぱり成人した子供は独立するのが普通だから、なんとしてでもタンギーを追い出して、独立させようと、様々な作戦を練って実行していくのよね。そこがなかなかにおかしくて笑える。
タンギーは、中国語を教えていて、東洋文化に精通してるという設定みたいで、なんだか日本語もしゃべれるのよね。で、日本語で日本人の女の子をナンパしてくるシーンとかもあるんだけど、その日本人の女の子があまりにかわいくなくて、そこがちょっとなあ、、と日本人の私としては思っちゃった。あの化粧の仕方とか、いかにもフランス人が思い描く東洋人の化粧なんだけど。タンギーの部屋で夜を過ごした後、朝両親に会っても、なんだかひたすら感じ悪いし。日本人はもうちょっと礼儀正しいはずなんだけど、、。なんて、そういうところにいちいち引っかかってたら、映画を楽しめないんだけどね。でもちょっと気になっちゃった。
まあ、ストーリーは面白くて、細かいところがわからなくてもしっかり楽しめた。あの個人主義の国のフランスでも、こういうパラサイトしちゃう子供が増えてるのかなあ。ただ、この両親が、日本の現状を見たらすごく驚くかも?いや、安心するのかな。どっちだろうなあ。