春うらら


火曜日は雨になったけれど、水曜日はまたすっきり晴れて、ぽかぽかと暖かい日になった。
今日も、急ぎ足で歩くとちょっと汗ばむくらいの陽気。すっかり春だなあ。
年度末が過ぎ去り、新年度になったらちょっとは暇になるから、机の周りを片付けて、、とか思っていたのに、とんだ計算違い。
なんだかんだと新年度になってからばたばたと忙しく過ぎていく。なんでだろう。なんだか毎日があっという間。
まあ、ぼちぼちマイペースで片付けつつ、なんとかやっていこうっと。

黒のトイフェル

黒のトイフェル 上 (ハヤカワ文庫 NV シ 25-4)

黒のトイフェル 上 (ハヤカワ文庫 NV シ 25-4)

黒のトイフェル 下 (ハヤカワ文庫 NV シ 25-5)

黒のトイフェル 下 (ハヤカワ文庫 NV シ 25-5)

しばらく読む暇がなかったんだけれど、読み始めたらすっごく面白い、『黒のトイフェル』。
舞台は13世紀のケルン。しがないこそ泥、狐のヤコプは、ケルン大聖堂の建築監督ゲーアハルトが大聖堂の足場から黒い影に突き落とされる姿を目撃し、命を狙われることになってしまう。ゲーアハルトを殺した黒い影は悪魔(トイフェル)だったのか?
ヤコプは偶然知り合った染め物屋の娘リヒモディスと、その伯父で、教会の主席司祭を務める賢者ヤスパーに助けられ、事件の背後に潜む陰謀を探り始めるのだが、、。
という感じのストーリー。ケルンには一度しか行ったことがないけれど、あの威風堂々とした美しい大聖堂が舞台、というだけでまずわくわくする。そして、ケルンの市場の様子なんかも出てきて、すごく興味深い。
建築家ゲーアハルトは実在の人物で、実際に、大聖堂から転落して死亡したとされている。なんでも、ゲーアハルトは、大聖堂の完成をめぐって、悪魔(トイフェル)と契約を交わし、魂の宿った肉体を悪魔に渡さないために、大聖堂から飛び降りたという伝説があるとか。
そんな伝説からストーリーを考えだしたのかな。史実もおりこんで、十字軍の傷跡などもいれつつ、ミステリーとしてドキドキする展開になっていて、すごく面白いストーリー展開。
グルメ警部キュッパー (ランダムハウス講談社文庫)

グルメ警部キュッパー (ランダムハウス講談社文庫)

同じ作者が、現代のケルンを舞台に書いた『グルメ警部キュッパー』も読んだけど、全然違う雰囲気で、同じ作者とはびっくり。グルメ警部も面白かったけど、私はこの『黒のトイフェル』の方がもっと面白かった。
面白いミステリーって、ページをめくるのがもどかしい感じがするよね。まさに、そんな感じの本だ。

DVD2本

アフタースクール [DVD]

アフタースクール [DVD]

TSUTAYAで借りてきた2本のDVDを見た。
まず1本目は『アフタースクール』。
なるほど〜、やられた!という感じのストーリー展開で、なかなか面白かった。
同じ監督の『運命じゃない人』を見て、後半のどんでん返しにびっくりしたけど、やっぱり同じような感じだ。
運命じゃない人』は、いかにも低予算で作ったという感じだったけれど、それが評価されて、こういう大きな映画が撮れたのね、良かった良かった、、などと思ってしまった。
やっぱり大泉洋って味のある役者さんだよね。初めて『水曜どうでしょう』のDVDで見た時は、こんなにいい役者さんになるとは思わなかったなあ。それと、堺雅人ってなんとなく不思議な感じが素敵。奥が深いというか。
西の魔女が死んだ [DVD]

西の魔女が死んだ [DVD]

それから、『西の魔女が死んだ』も見た。これは、梨木香歩の原作を映画化したもの。私は原作は読んでないんだけれど、わりと原作に忠実に映画化されていたみたい。
ストーリーはこんな感じ。

中学生になったばかりのまいは学校へ行くのが嫌になり、ママの提案でおばあちゃんのもとでひと夏を過ごすことになる。魔女の血筋を引くというおばあちゃんの暮らしは自給自足。野菜やハーブを育て、昔ながらの知恵を活かしながらの生活は、まいにとって新鮮に感じられた。課された“魔女修行”は、早寝早起き、食事をしっかり摂り規則正しい生活をするというもの。そんな暮らしは、やがてまいの心にも変化を起こさせるのだった…。

このおばあちゃん役の女優さんがとっても素敵で、本当に素敵な魔女のようでそれがとても良かった。シャーリー・マクレーンの娘さんらしい。おばあちゃんの家の周辺の風景もとても美しい。ロケは山梨県だったみたいだけれど、「日本もちょっと車を走らせると、こんなに美しい場所がまだまだたくさん残ってるのね、、。」としみじみ思える。
「自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、後ろめたく思う必要はありませんよ。サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中では咲かない。シロクマがハワイより北極で生きるほうを選んだからといって、だれがシロクマを責めますか」
この、おばあちゃんの言葉が胸にしみた。そうだよね。無理しなくてもいいんだよ。
そして、映画はラストシーンが秀逸。胸がすっきり、そして涙がぽろっとこぼれた。小学生の頃、毎夏一週間くらい過ごさせてもらった、奈良の吉野の親戚の家のことをふと思い出したりもして。
梨木香歩の書く物語って、根底に優しさが流れてる感じがして、とても好きだなあ。

こんなもの食べた


月曜は、豚の唐揚げと、鰺の中骨の唐揚げ。鰺の中骨は、土曜日に魚屋さんで三枚おろしにしてもらった中骨をもらって帰り、自分で一夜干ししてから、じっくり低温から唐揚げしたもの。この方法は魚屋さんに教えてもらったんだけど、確かに骨も全部ぱりぱりと食べられて、お酒のつまみに最適。香ばしくて美味しい。

火曜日はオムライス。時々食べたくなる定番の味。

水曜日は、豚の厚切り肉ソテー。青梗菜添え。というか、青梗菜の方が多かったけど。(笑)

それから、三越のイタリア展でゲットしてきた生ハム。この生ハムが、切りたてでやっぱり美味しかった〜。三越のイタリア展は、さすがに賑わっていた。去年よりほんの少しお値段がお手頃になっていたような気がする。ほんのちょっとだけど、、。一応円高の影響で少しはましになったのかな。でも、やっぱりいいものは高いけど。

大好きなオリーブも買ってきた。これをお漬け物代わりに、ご飯と一緒に食べるのが実は大好きだったりする。そういう食べ方をするとすぐになくなっちゃうんだけど、、。

今日は、魚屋さんで買ってきた初物の鰹と、さよりのお刺身。鰹ってたまに少しなまぐさい感じがする時があるけれど、これは全然そんなことなくて、新鮮でぷりっとしていてとっても美味しかった。やっぱりお刺身は鮮度が重要だなあ。

あと、見た目はあんまり美しくないんだけれど、イサキの塩焼き。イサキってどうしてこんなに美味しいかなあ、、と思うくらい、美味しかった。魚の塩焼きって、簡単でシンプルで美味しいからいいなあ。