DVD三昧

先週渋谷のTSUTAYAでレンタルしてきたDVDを週末から順番に三本見た。

ククーシュカ ラップランドの妖精 [DVD]

ククーシュカ ラップランドの妖精 [DVD]

フィンランドラップランド地方が舞台の映画、というのに惹かれて借りてみた。
祖国裏切りの罪に問われて鎖につながれて置き去りにされたフィンランド兵。秘密警察に連れて行かれそうになり、誤爆されて負傷したロシア兵。彼ら二人を助けた、ラップランド先住民族の女性。
三人の不思議な共同生活を描いているんだけれど、私はなんとなく小川未明の『野ばら』という作品を思い出したりした。国境を守る二人の兵士の話。
映画は、大きな自然の中で、ちょっとウィットがきいていて、最後は心が温まる、良い映画だった。
ボンボン [DVD]

ボンボン [DVD]

もう一本はボンボン。
このDVDに映ってる犬、ボンボンの顔に一目惚れして借りたんだけど、とっても良かった。
アルゼンチン映画で、南米の風景もすごくいいし。
主演のおじさんは、俳優ではなく、パタゴニアで出会った一般の人を監督が気に入り、説得して映画に出演してもらったとか。優しくてなんだかお人好しな感じで、自然な感じのおじさん〜と思ったけど、一般人だったとは!
これも最後、心温まるラストで良かった。そして、これ見なくちゃ〜と思っていた『自虐の詩』。原作マンガ読んで、ラスト大泣きした私としては、阿部寛中谷美紀ってきれいすぎる?と思ったけど、いや〜、見事に映像化していてびっくり。平成の世にこの世界はあわないだろう、、と思ったけど、二人のうまさで無理なく映像になっていた。阿部寛、うまい。この人、こんなに上手な役者さんになるとは、、モデル時代には思わなかったなあ。
原作では東京だった舞台を大阪にしたのも、結構良かったかも。あの雰囲気を再現しようとすると、現代東京ではかなり無理があるけど、大阪だといけそうだもんなあ、、。
映画を見ても、思わず泣いてしまいました。一番好きだったラストの台詞、最後の最後にちゃんといれてくれていたのも嬉しかった。パワーアップした現在の熊本さん像も良かったし。
自虐の詩 (下) (竹書房文庫ギャグ・ザ・ベスト)

自虐の詩 (下) (竹書房文庫ギャグ・ザ・ベスト)

また原作も読み返したくなった。