本とか漫画とか

フロスト気質 下 (創元推理文庫 M ウ)

フロスト気質 下 (創元推理文庫 M ウ)

フロスト気質、読了。最後の方は、息をのむ展開で、ページをめくるのももどかしい、、という感じだった。あ〜、でも、読み終えちゃうのがなんだか惜しいくらい面白かったなあ。
見た目もしょぼくて、よれよれコートを着てちょいくたびれ気味のフロスト警部。しかも、だらしないし、いいかげん。口を開けばお下劣ジョーク連発。それって絶対セクハラだよね、、ということも平気でしてるし。でも、刑事としての勘は抜群だし、人情味があって、出世にはあんまり興味がなくてマイペース。そんなとっても魅力的なフロスト警部のキャラもいいし、周りをとりまく人たちのキャラもすごく面白い。
そして、いつもながら、同時並行してどんどん何種類も事件が勃発し、その事件が絡み合って、少しずつ解決方向が見えてくる、、という、ミステリーとしての出来も抜群。ただ、登場人物と事件が多すぎて、前半は、「えっと、これってどの事件の人だったっけ、、」と本のカバーに載ってる登場人物をいちいち確認することも。でもそこがまたすごく面白いんだけど。
作者のR.D.ウィングフィールドがもう亡くなってしまったので、フロストシリーズの未読はあと2作だけ、、と思うと、なんかすごく寂しい。
東京煮込み横丁評判記

東京煮込み横丁評判記

で、次はこんなの読んだ。作者の坂崎重盛氏は、あの坂崎幸之助のおじさんらしい。この人の持論、「煮込みのうまい店はいい居酒屋」というのは、すごく同感。東京の居酒屋って煮込みでだいたいそのお店のレベルがわかるよなあ。東京下町の、いろんな居酒屋と、その居酒屋のある街を紹介しているこの本。すごく面白くて、どんどん読めちゃう。ここは行ってみたいなあ、、と思うお店もいろいろ。「森下・門仲編」では、私の大好きな居酒屋も紹介されていたりして、、。嬉しいような困るような。
黒のトイフェル 上 (ハヤカワ文庫 NV シ 25-4)

黒のトイフェル 上 (ハヤカワ文庫 NV シ 25-4)

で、次に通勤電車で読むのはこれの予定。13世紀のケルンを舞台にした、歴史サスペンス。最初をちらっと読み始めたんだけど、意外と文章が読みやすそうで、面白そう。ちょっとワクワク。
深夜食堂 3 (3) (ビッグコミックススペシャル)

深夜食堂 3 (3) (ビッグコミックススペシャル)

これは、上の煮込み横丁の本と一緒に、旦那が買ってきてくれた漫画。私が好きそう、、ということで。確かに私が大好きな漫画だった。メニューにないものでも、なんでも適当に作ってくれるめしやのマスターと、そこに集まる客、そしてそこでオーダーされる料理をめぐるストーリー。なんかほのぼのしていて、ちょっとほろっとさせられて、読んでいたらすご〜くおなかがすいてくる漫画。出てくる料理が、鍋焼きうどんとか、赤いウィンナー、バターライス、あさりの酒蒸しなど、、どれも美味しそう。あつあつのご飯に、バターをのせて、そこにちょっとお醤油をたらすバターライス。これって絶対やりたくなるよなあ、、なんて思いつつ。ここのめしやに行ってみたい。