- 作者: 万城目学
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/02/26
- メディア: 単行本
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ストーリーは万城目学らしい、奇想天外な話。でも、こんなことが本当にあったら面白いやろうなあ、とちょっとわくわくさせてくれた。すごく面白かったので、なんだか読み終わってしまうのがもったいないような気持ちがした。そのくらいすごく楽しめた。
この前の週刊ブックレビューのゲストが万城目学だったんだけど、児玉清さんとのツーショットがもうおかしくって。あ、リチャードと原作者が並んでる〜、、なんてついくすっと笑っちゃいましたよ。万城目氏が、自分の小説について、「本を読むのは大人の娯楽だから、読者が楽しめる話を書こうと思って、、。」と言っていたのにすごく納得。そう、私にとっての読書はまさに娯楽。気晴らし。日頃いろんなストレスがあっても、本を読むとなんだかその世界にひたれるのよね。本の中ではどこにでも行けるし、どんな人生だって追体験できる。現実世界を忘れさせてくれるところが楽しい。だから万城目学の小説が私の嗜好にぴったりくる。奇想天外な、夢のあるストーリーで。でも、嘘ばっかりというわけじゃない。かっちりとした作りで、ほとんど真実の中に、面白い嘘を紛れ込ませてるという感じ。プリンセス・トヨトミでも、まさにそんな万城目ワールドを満喫できた。またしばらくしたら読み返してみたいな。