私が子どもだったころ

http://www.nhk.or.jp/kodomodattakoro/
家に帰ってご飯を食べながら見るテレビ番組。ゴールデンタイムって言っても、私が見たいような番組って全然やってないので、結局録画してあるお気に入り番組を見ながらご飯を食べることに。
わたしが子どもだったころ』は、そんな私が気に入ってる番組。いつも、いろんな著名人の子ども時代を取材し、今のその人のインタビューとか、再現フィルムなんかで構成していくんだけど、それがすごく面白い。
一番最近見た回は、あの有名な寿司店すきやばし次郎”の小野次郎さんの子ども時代。すでに80歳を越えているのに、今でも毎日お寿司を握ってる現役の寿司職人だからすごいね。彼の子ども時代、まあ時代もあるんだろうけれど、わずか7歳で割烹旅館に丁稚奉公に出されたらしい。毎朝6時から掃除したり、洗い物をしたり。出前や使い走り、なんでもこなしながら、一応小学校には通わせてもらえたみたい。それにしても、7歳で奉公って、、すごいね。小学校1年生くらいでもう働いていたなんて。今じゃ考えられない世界だなあ。割烹旅館で下働きしていて、まだ小学生の頃に、結婚式の料理を出前して、彼が盛りつけをし、お吸い物の味付けをしたらしいから、、その頃からきっと料理の才能があったんだなあ。
いろんなエピソードが胸にぐっときて、一度彼のお寿司を食べてみたいなあ、なんて思ったものの。お寿司おまかせで一人3万円だもんなあ。やっぱり、一生縁のない世界だわ。
この番組を担当しているディレクターの日記が結構面白くて、そこもたまにのぞいたりするんだけど、あの安藤忠雄の回の取材したディレクターの日記がすごく笑えた。以下、ちょっとそこの日記から引用。

安藤忠雄は開口一番かます
 「お宅とこ、儲かってんのか?」
 瀟洒な『表参道ヒルズ』。斬新な『東京メトロ渋谷駅』。幻想的な『光の教会』。スタイリッシュな安藤忠雄建築の数々が、僕の頭の中でガラガラと音を立てて崩れていく。
 その後も話は烈火のごとく続く。放送コード引っかかりまくりの話の合間をぬって、閃いたかのように事務所スタッフに指示を出して行く。あの設計図ではあかん! イタリアに行くのを遅らせろ! 昼飯は立ち食いうどんでいい!
 混乱していく。何をメモすればいいのか分からない。僕はうどんより蕎麦が…。
 「ほな、もうええやろ」
と、さっさと席を立つ安藤氏。
 「(えっ? 今日は取材がしたくて…)」
 大阪の安藤事務所に通うこと6度。連戦連敗で迎えるロケ本番。エキサイチングな番組になることは間違いない。

番組を見て、確かにどんどんアイデアがうかんで、ぱっぱっと指示していく安藤忠雄の姿に「ひえ〜。厳しそう。私、この人の下で働いたらすぐクビやなあ、。」なんて思ったっけ。「ほな、もうええやろ」と席を立つ安藤氏、って目に浮かぶよう。大阪人らしく、やっぱりいらちなんやなあ。でも、彼の素の人となりを垣間見たようで、すごく面白かった。