少年メリケンサック

少年メリケンサック スタンダード・エディション[DVD]

wowowでやっていた『少年メリケンサック』を見た。宮崎あおいが、篤姫の撮影の合間に主演した作品。
ストーリーはこんな感じ。

レコード会社に勤めるかんな（宮崎あおい）は、動画サイトでイケメン4人組のパンクバンド“少年メリケンサック”のライブ映像を発見。彼らと契約すべく会ってみると、メンバーは50歳過ぎのオヤジで、彼女が見つけた映像は25年前のものだった。予想外の事態に困惑するかんなだったが、バンドの全国ライブツアーに同行するはめになり……。

知らずに見たんだけど、脚本、監督ともに宮藤官九郎。クドカン作品って、私、ついていけるのとちょっとはまれないのと両方あるんだけど、この作品はバッチリはまった。すっごく面白かった。
まず、宮崎あおい。やっぱりうまいわ〜。笑う、泣く、はしゃぐ、怒る、これだけくるくるいろんな表情ができる女優さんってやっぱりすごいと思う。彼女のコメディエンヌぶりに引き込まれた。篤姫とかんなちゃん。同時期に演じてたなんて、ちょっと信じられないくらい。
それに、佐藤浩市。すっかり汚くなっちゃったパンク野郎をしっかり体現してて、すごい。マークXの佐藤部長と同じ人とは思えないくらい。（佐藤部長ファンの私としてはちょっと複雑なんだけど、、。）ユースケ・サンタマリアの社長も、こんな人いそう！って感じだし。まわりがみんな好演。ビジュアル系のGackt?な感じのミュージシャンを演じてる田辺誠一もすごくうまい！この人、演じる人によって全然雰囲気が違う。まさにプロの役者だなあ、、と思う。
映画がパンクそのものって感じ。みんなの生き方がパンクなんだもんなあ、、。それだけで十分私ははまれて、すごく笑えた。
ちょっと汚いシーンとかもあるし、だいたいオヤジが小汚いし、パンク嫌いだとこの映画もいまいち好きになれないかも？ネット上でも賛否両論って感じだった。でも私は大好き。クドカンありがとう！しっかり楽しめたよ！って作品だった。