のんちゃんのり弁

のんちゃんのり弁 通常版 [DVD]

のんちゃんのり弁 通常版 [DVD]

のんちゃんのり弁』を見た。なかなか面白くて楽しい作品だった。あらすじはこんな感じ。

永井小巻は、下町育ちの31歳。真っ直ぐで強がりで、思い切りのよさは天下一品。ある日、ダメ亭主に愛想を尽かし、娘ののんちゃんを連れて、実家の京島に出戻った。心機一転、仕事の面接をうけまくるが、キャリアも資格もない小巻に社会は厳しく、日々の生活は苦しくなるばかり。そんな小巻の唯一の才能はお弁当作りだった。

小西真奈美演じる主人公が、なかなか魅力的で、私はすごく好感を持てた。彼女とダメ亭主が、マジでグーで殴り合いをして大げんかをするシーン。いやあ、、気持ちいいくらいの小西真奈美のパンチが良かったよ。あのスリムな美女をあそこまで武闘派にした演出ってすごく素敵だった。彼女の作るお弁当がまためちゃくちゃ美味しそうなのよね〜。あとで、映画のエンドロールを見てわかったんだけど、フードスタイリストはやはり飯島奈美さん。彼女の作る料理って本当に美味しそうなんだもん。かもめ食堂でも、めがねでも、深夜食堂でも、もう画面に釘付けになっちゃった。この映画でもその威力はすごく発揮されていたなあ。
彼女の作るのり弁は、何層にも分かれていて、一番上にのりがかかってるけど、その下に、そぼろとか炒り卵とか、混ぜご飯とか、5層くらいになっていたりして、それがバランスも良くて美味しそうなんだよね。そういえば、私が中学高校の頃、母が作ってくれたお弁当。5層にはなってなかったけど、真ん中あたりに、かつおぶしだのそぼろだのを挟んで、その上にまたご飯をのせ、一番上に塩昆布、なんてお弁当をよく作ってくれたなあ、、なんてしみじみ思い出しちゃった。ご飯のサンドイッチ、なんて言ってたんだけど、それが大好きで、たまに何も挟んでくれてなかったら、「今日はサンドイッチになってなかったよ〜。」なんて母に文句言ったりしたっけ。今思えば、手間をかけてくれていたんだなあ、、と。自分で自分のためにお弁当を毎日作ってるけど、そんな面倒くさいこと絶対できないもんなあ。
お料理好きな人、ちょっとスカッとしたい人にお薦めの作品。最後の終わり方もありきたりではなく、私はとても好きな作品だった。そういえば、この映画の舞台の下町って、今日行ってきた墨田区のあたりなのよね〜。ここの商店街にも行ってみたいなあ、、なんてちょっと思ったりした。