阪急電車

阪急電車 (幻冬舎文庫)

阪急電車 (幻冬舎文庫)

4日の水曜日。渋谷から戻ってきて、家で晩ご飯食べて、それからポットにコーヒーをつめて、近所の映画館のレイトショーに出かけた。夜8時半からの回なので、余裕で行ける。レディースデーなので1000円で見れるし。
選んだ映画はもちろん『阪急電車』。東京、しかもこんなローカルな映画館に阪急電車を見に来る人ってそんなにいるのかな?と思ったけど、わりと大きめのスクリーンで上映されていて、しかも結構見に来てる人がいてびっくり。もっとがらがら?と思っていたので。わりと近所のご夫婦?みたいな感じのカップルが多かった。ちなみに、我が家は旦那が全然映画につきあってくれないので、映画はいつもひとりで見に行くんだけど。
阪急電車について、東宝のHPに書かれているストーリーの最初はこんな感じ。

名前も知らない人達は、私の人生に何の影響ももたらさないし、私の人生も誰にも何の影響もあたえない…。世界なんて、そうやって成り立っているんだ…。そう思っていた…でも…。
一見すると無関係な人々の人生―――。
それぞれの愛、それぞれの想いを乗せて走る電車内で、それぞれの人生が偶然交錯したとき、あたたかい奇跡のドラマが紡ぎだされる。
たとえ、それが片道15分間という短い時間であっても…。

舞台は、阪急電車今津線。もうそれだけで、見に行かなくてはと思った私。なにしろ、今津線は大学時代毎日乗っていた路線なんだもん。もう懐かしくて懐かしくて。西宮北口の駅から宝塚までわずか15分。今見ると短い車両。各停しか走らないローカルな、でもこじんまりしたいい線なのよね。沿線の駅がみんな美しくて。だからこそ、あの今津線だからこそ、こういう奇跡のドラマもなんとなくあり得るかなあ、、なんて思わせてくれる。なにしろ、関西だから、東京と違って、知らない人に話しかけられるってこともあり得るしね。しばらく東京暮らしをしていて、関西にたまに帰ると、今でも普通に知らないおばちゃんに話しかけられたりしてちょっとびっくりしたりするけど、「そうそう、関西って人と人との距離感が東京よりだいぶ近かったなあ、、。」と思い出す。だからしんどいという部分もあるし、だから楽しい面もあるのよね。
それにしても、中谷美紀、美しかったなあ。あの凛とした白いドレス姿で駅に立ってたら、そりゃみんな注目するでしょ。戸田恵梨香は、あのナチュラルな関西の女子大生っぷりがとてもよかった。兵庫出身だもんね。渋谷でよく見かけるあの超ミニの短パン姿がめちゃめちゃ似合う、脚の美しさにほれぼれ。玉鉄もすごいナチュラルな関西弁、、と思ったら京都出身なのね。彼がちょっと抜けてる役をやってるのが意外だったけど、すごくいい人をうまく演じててとても好感が持てた。特に、宮本信子とのシーン、とっても良かったなあ。
関学カップルの2人もとてもよかった。私、谷村美月勝地涼も結構好きな役者さんだし。役者さんがみんなそれぞれ良い味を出していてとてもほのぼのと心温まるストーリーになっていた。
これは、いつかwowowで放映されたら絶対録画して永久保存版にしなくては、、。そのくらい大好きな作品だった。阪急電車という電車そのものに思い入れがあるからよけいに感動できた。やっぱり映画館に見に行ってよかった。