キッチンが走る

http://www.nhk.or.jp/kitchen-wagon/
NHKでやっている“キッチンが走る”という番組。食べ物好きの私は今まで時々見ていた。キッチンを備えたキッチンワゴンに、俳優・杉浦太陽とプロの料理人が乗り込み、関東甲信越の食材を道々でハント。実際に地元の生産者たちと交流する中で得たインスピレーションをモトにオリジナル料理を考案し、最後に地元の人たちに振舞うという番組。
関東のいろんな土地柄や、特産物を知れるし、その調理法なんかも知れてなかなか楽しい番組だなあと思っていた。でも、震災があった3月11日以降、ずっと放送がなかった。そもそも、杉浦太陽君が行っていたいろんな地方の中に、被災したのではないかなと思われる地域がいっぱいあるし、、あの人たちどうしたんだろうなあ、、なんてなんとなく思っていた。
そう思っていた視聴者も多かったのか、2月ぶりに復活放送となった1回目は、“特集 大震災を乗り越えて 〜茨城の生産者たち”という内容だった。

東日本大震災から2か月。「野菜が売れない」「漁が再開できない」など、茨城の生産者たちの中には、震災や津波、そして原発事故の影響で、今日も苦境に立たされている人たちが少なくありません。
アンコウを食べさせてくれた那珂湊の漁師さん一家、涸沼で仲良くシジミ漁をしていたご夫婦、そして鉾田市で中国人研修生たちと共に水菜を育てていた大規模農家のご夫婦など…。以前、番組で尋ねた茨城の生産者たちは今、どうしているのでしょうか?
杉浦太陽が茨城を再訪し、災害を乗り越え、再建に向けて暮らしを立て直していく姿を見つめます。

いつもは楽しく見て、レシピをメモしてる番組内容なんだけど、今回はついつい涙を流してしまうような番組内容だった。でも、心にはすごくしみた。みんなこの苦しい状況の中、なんとか前向きに生きていこうと頑張ってる人達の姿に感動した。
特にものすごく感動したのが、農業研修生の中国人の女の子達。帰国した子もいる中で、頑張って農家を支え続けてる女の子たち。農家のお母さんが、「野菜が売れないからお金を払えないかもしれない。」と言っても、「おかあさん、お金いらないよ。野菜が売れた時にもらうから大丈夫。」と言ってくれたらしい。そして、杉浦太陽君が帰る前に、研修生の人達から封筒を渡されていた。被災者の人に義援金を送りたいんだけど、どうやって送ったらいいかわからないから、これ、寄付してもらえますか、、と。「みんな、自分たちもすごく大変なのに、こんなに人の心配をしてくれて、、。」と太陽君も涙ぐんでたけど、私、このシーンで完全に泣いちゃった。自分たちが被害を受けたり苦境に立たされているのに、もっと大変な思いをしている人達の事を思いやるなんて、、本当にできることじゃないよね。
私、茨城の野菜食べるから。茨城の魚も食べるから。なんて番組を見ながらあらためて思った。ずっと忘れずに、被災地の生産物を購入して被災者を応援するキャンペーン、我が家では続けるよ〜。