弁護士高見沢響子

テレビドラマの話が続くけど、もう一本調子にのって紹介。17日の月曜にやっていた2時間ドラマ『弁護士・高見沢響子11』、録画していたのを週末に見たんだけど、やっぱりすごく良かった。“家政婦は見た!”の市原悦子が、キリッとかっこいい弁護士さん役をやってるんだけど、それがすごくはまってて面白い。実はこのシリーズ、もう10年以上前からやってるというのに、私、ちょっと前まで見たことなかった。たまたまBS-TBSの再放送で見て、「あれ、この高見沢響子シリーズ、なかなか面白いやん。」と思って、今回の新作もすごく楽しみにしていた。
今回のあらすじはこんな感じ。

不正献金疑惑をもたれた代議士秘書、中島誠一(中島久之)の弁護を担当した高見沢響子(市原悦子)は、中島が態度を翻したことからマスコミに叩かれ、弁護士バッジをはずして姿を消した。助手の久松啓子(あめくみちこ)は響子の身を案じ、捜索願いを出して行方を追っていた。
 響子はある漁村にいた。ふとしたことから、小さな書店の店主、津田健三(平泉成)と知り合い、響子は店番をしながら居候することに。
 ある詩集が欲しいと佐藤市郎(米倉斉加年)から電話で注文が入り響子がアパートに届けると、別の家で暮している市郎の孫、藤代弥生(京野ことみ)が息子の翔(佐藤瑠生亮)を連れて現れた。弥生は認知症の市郎が本を注文するはずがないと響子を追い返す。響子は津田から藤代家に関する妙な噂を聞く。近所の人は弥生と一緒に暮しているはずの家族を長年見たことがなく、家族が生きているのかも不明だというのだ。
 市郎は半年ほど前に、突然、弥生が現れて自分の孫だと名乗ったと響子に打ち明け、身に覚えのないことで恐ろしく、認知症のふりをしているのだとほのめかす。市郎と弥生は本当に祖父と孫なのか。年金を不正に受け取るために、弥生が市郎を利用しているのではないかと、響子は疑問を抱く。

この話の設定もなかなか面白かったけど、この後、話は二転三転、意外な結末だった。脚本も面白かったけれど、とにかく役者さんがものすごくうまくて。特に、市原悦子米倉斉加年の演技が素晴らしかった。ずっと戦って、勝つために、依頼人のために頑張ってきた自分の弁護士生活に、ふと疲れを感じて、無気力になりそうだった市原悦子。でも、老人に相談されたらほっておけず、事件を調べるうちに、だんだん弁護士魂を取り戻し、困っている人を助けようと力を尽くす。そのだんだんと胸の奥に火を取り戻していくかのような、市原悦子の演技力が素晴らしい。そして、認知症のふりをしたり、まだらぼけになりそうだったりする、哀しい老人を演じてる米倉斉加年の演技もまた素晴らしかった。なんだか、今の私の父を見ているようだったりして、、。とても演技とは思えなかった。
やっぱりドラマは脚本と、役者さんの演技だよね。ほとんど、市原悦子米倉斉加年平泉成京野ことみあめくみちこ、この5人だけで成立するドラマ。みんな芸達者だったから安心して見れた。
でも、この高見沢響子って素敵な人だなあ。あこがれる。でもこの人の部下で働いたら大変そうだけど、、。