韓国ソウルの旅2日めPart2〜再会!

私が今の職場に勤め始めたのは、もう11年前(月日がたつのって早い!)。その時、ちょうど韓国から来た留学生のJ君が研究室にいた。博士課程に来ていたJ君には、よくいろんな韓国の事を教えてもらった。やっぱり日本に留学していた奥さんとも何度かお会いしたけど、気さくでとてもステキな奥さんだった。その後、彼が無事に博士号を取得し、帰国してからもうずいぶんたつ。一度だけ4年ほど前に、研究室を訪ねて来てくれたことがあったけど、もうそれから考えても結構時間がたった。
そんなJ君に会いたくて、「ソウルに行くんだけど、電器屋さんとかも行きたいし一緒に行ってくれないかな〜。お昼でも一緒に食べようよ。」と気軽にメールしたのが数週間前。そうしたら、彼からOKの返事があり、12日のお昼に待ち合わせすることに。しかし、、。私はここで重大な勘違いをしていた。J君は、てっきりソウルの近所に住んでると思っていたんだよね。メールしかやりとりしてないもんだから、、住所を知らなかったのだ。私ってば、、。
待ち合わせをしていた安国駅の出口。いっぱい人がいて、え??どこ??とちょっと慌てたけど、無事にJ君と再会。奥さんと7歳のお嬢さんも一緒に来てくれた。お嬢さんは、前に会った時は、3歳だった。まだちっちゃかったのに、すっかり大きくなって。なんだか時の流れを感じて、感動。
ランチは、肉系か野菜系、どっちがいい?と聞いてくれたので、野菜系をお願いした。なんてったって、昨日焼き肉食べ過ぎだったし。そんな訳で連れて行ってくれたのはベジタリアンのお店。メインを一品好きなのを選び、小皿はセットでたくさんついてくるというシステム。
私は食べたかった韓国のうどんをお願いした。

ここはベジタリアンのお店なので、すべて野菜か大豆などの料理なんだけど、「え?これお肉じゃないんだ?」と思うようなベジミートもあり。野菜もいろんな種類の小皿がたくさん並べられて、いろんな味付けで彩りもきれい。どのお皿も、味は美味しいし、さっぱりしてるし。本当、ちょうどその時の私の気分にもぴったりなお店だった。
で、食卓をかこみつつ、いろんなおしゃべり。思い出話とか、研究室の話とか、ボス様の話とか、共通の知り合いの現況の話とか。それに、やっぱり3月11日の震災の話とか。福島の話題とか。本当にあれこれ。
そんな時ふと、「で、J君のおうちってどのへん?ここまでどのくらい時間かかったの?」と聞くと、「う〜んと、ソウルへは、だいたい高速道路で2時間くらいかな。ソウル駅から新幹線だと1時間くらい。」
へ???高速道路で2時間?新幹線で1時間??げげ、私ってば、そんなところから呼びつけちゃったんだ、、。思わず冷や汗が、、。
「えええ??まじで??そんなに遠かったの?ごめん!!知らなくて!!じゃあ今日もしかして、すっごく朝早く出てきた?」と聞くと、「昨日来て、そこのホテルに泊まったから大丈夫」とにっこり。うそ、、。どうしよ、、。私、本当、なんて奴なんだああ。確かめるべきだった。なんでソウルって思い込んでいたんだろう。
「そんな遠くから来てもらって、本当にごめんね!!」とあやまると、「いいよいいよ。どうせソウルに来ようと思ってたし。」って。奥さんも「私たちもソウルに来れて楽しかったし、気にしないで。」とにっこり。なんて義理堅い人たちなんだ。なんて優しい人たちなんだ。浅はかな私に、こんなに親切にしてくれるなんて。そもそも私、J君に出会って、韓国とか韓国人がとっても好きになったんだよね。本当に、J君夫妻はとってもいい人だ。それにひきかえ、私はなんて傍若無人な人間なんだろう。あきれてなかったらいいんだけど。

食事が終わったあと、仁寺洞あたりを一緒に散策。彼らはこの仁寺洞あたりの雰囲気がすごく好きなんだそう。確かに街並みもきれい。可愛いお店が出ているショッピングセンター“サムジギル”内を散策したり。サムジキルは、地元では有名なデートスポットらしい。階段のない珍しい形式の建物で、1階から4階まで階段なしに一本の螺旋(らせん)形の道で繋がれていて、のんびり見て回るにはぴったりの場所だった。確かにカップルも多いみたい。仁寺洞あたりは、青山か自由が丘という雰囲気。

クルタレという伝統宮廷菓子の実演販売も一緒に見たりした。ところどころでクルタレの実演販売やってるんだけれど、これって独特の口上がなかなか面白い。そうやって、口上を言いながら作るのがお作法なのかも?

クルタレ好きなので、一箱買ってきたけど、やっぱり美味しいな。中はナッツ系の香ばしい味、外側はハチミツや麦芽なんかを原料にした白い糸状のものを巻き付けて繭のような形になってる。サクッと甘くて美味しいんだよね。

街路にはあちこち提灯がかかってたんだけど、この提灯は“花祭り”のためだと教えてくれた。お釈迦様の誕生日。あれ、お釈迦様の誕生日って4月8日でもう終わってるんじゃ?と思ったけど、あ、そうか、旧暦のお祝いなんだよね。
仁寺洞散策の後、J君が車を出してくれて、車で、ソウルの山の方へドライブしてくれた。三清洞あたりを通り抜けて、山の手の高い方へ。そうすると、すごいお屋敷街が出現。韓流ドラマに出てくる超お金持ちの人のお宅ってこのへんなのね、、なんて話しつつ。あと、ドライブしてると、自転車乗りの姿もちょこちょこ見かけた。韓国にもチャリダーが結構いるんだなあ、、。
ドライブの後は、一緒に明洞へ行き、Samsung Mobileの支店へ。そこで、新製品を見て、いろいろJ君に店員さんに聞いてもらったりして。結局お値段的に無理だったので、買わなかったんだけど、いろいろ見れて楽しかった。
最後、スマホがたくさん並ぶ前で一緒に写真を撮ったりして、そこでお別れした。また日本か韓国か、どこかでの再会を約束して。それにしても、J君&奥さん&お嬢ちゃん。本当、ありがとうね〜。忘れられない一日になったよ。