テレビあれこれ

この前の日記に書ききれなかったので、最近見た番組の感想などの続きを。

NHKのドキュメンタリー番組、旅のチカラを見た。最近旅行記を読んだばっかりの角田光代さんが、サラエボを旅する番組。すごく見応えがあった。今、サラエボはどうなってるんだろう?って思っていたんだよね。サラエボでは、今も、ムスリム系、クロアチア系、セルビア系の住民達が一緒に暮らしているんだ。街にはまだまだ戦争の傷跡がしっかり残っていたりして。そりゃ、ほんの18年くらい前のことだもんねえ。私がドイツに住んでいた頃、まだ戦争中だったんだもん。まだ戦争終結から20年もたってない。角田さんがいろんな市民に会って、戦時中の話を聞くんだけれど、ある日突然町中で戦争が起こった時、それでも市民は暮らしていかなくちゃいけない時、どうやって生き延びればいいのか、、すごくいろんな事を考えさせられた。街路を歩いているだけで、狙撃者に狙われる。でも、どうにかして食べ物を手に入れなくちゃいけない。仕方なく走る。(私足遅いから無理や、、とか思ってしまった。)戦時下でも、戦争中って事を忘れるために、コンサートに出かけたり。そういうつらいときに、かえって芸術は人々を救ったりするのだな、、なんて、しみじみいろんな事を考えさせられた。人間って意外と強いのかもしれない。でも、自分にそこまでの底力があるかしら、、。

なんだか半年間、これでもかと暗い展開を続けてくれた“純と愛”も終わったなあ。なんとなく、この脚本家さんは野島伸司っぽい?と思ったりした。純と愛も、なんとなく高校教師を思い出させた。どこまでも主人公に過酷な運命を与えるところとか。最後の最後、どうなったん?って視聴者に思わせるところとか。
でも私、最終回、ラストの終わり方は結構好きだった。愛の指がぴくぴく動いて、あ、これは目覚める??と思ったところで、暗転。最後はねむり姫のアニメーションで終わり。あ、結局これは全部“おはなし”だったんだなあ、、って。童話だったら、あり得ないこともいろいろあるし、案外残酷だったりするし、結局すべてはファンタジーってことだったのね、と思わせるようなラスト。そして一番最後に、魔法の国の社長、純の写真が。結構うまいしめ方だったと思う。さて、次はあまちゃんか。クドカンがまじめに朝ドラ作るんだろうか?どんな感じになるんだろうね。とりあえず、最初チラッと見た感じは、いつもの朝ドラっぽい?

  • ラストディナー

NHKBSプレミアムでやっている一話完結のドラマ、ラストディナーが面白くて、毎回録画して見ている。舞台は一軒のレストラン。出てくるのは、その日の客二人と、ウェイターと、最後に歌を歌う平原綾香のみ。なんとなく舞台のお芝居っぽくて、すごく面白い。役者さんも力量のある二人で、脚本も毎回違う人。毎回すごく引き込まれるんだけど、この前の、宅間孝行ともさかりえは本当にはまっちゃって、気づけば思わず涙が、、。二人とも本当にうまかったなあ。宅間孝行って“鹿男あをによし”に出るまで実は全然知らなかったんだけど、本当に実力のある役者さんだし、脚本も書けるし、すごく才能のある人だなあとしみじみ。舞台を見に行きたくなっちゃう。ともさかりえも、昔から好きなんだけど、やっぱりこの人は良い味があるよね。ラストディナー、面白いし一話完結なので、おすすめ。
http://www.nhk.or.jp/bs/lastdinner/

  • 高梨さん

“野田と申します”の後枠のショートドラマ。とうとうあの、亀田さんが主役に??と思ったら、亀田役の池谷のぶえさんが演じる、高梨さんというおばさんの話。なかなか面白そう。オチがすごく面白い、というよりは、なんかほのぼの系な感じ。私、そんなのも好きよ。高梨さん、他人とは思えん、、。

高梨さん (IKKI COMIX)

高梨さん (IKKI COMIX)

原作はこんな感じの漫画みたい。